AKATSUKA x HANEMAN TECH

My diary of cloud computing, Community, working strategy.

中2英語のおっさんがシンガポールで泣きながらプレゼンして見てきたもの

みなさんこんにちは、かおぬきジャーナリストの赤塚です。

さて、今回は5月に参加した韓国に続いて2回目の海外遠征として、シンガポールのユーザグループとJAWS-UGメンバーでイベントを行ったレポートをいたします。

まずは受け入れてくださったAWS Singaporeの皆様、WordCamp Singaporeの皆様、今回の遠征を様々な面でサポートしてくださった皆様、そして一緒にチャレンジをした参加者の皆様に感謝申し上げます。

私は3日間の夏休みを利用して、サーバーワークスのルーキー2名と9/6-8の弾丸ツアー(9/9から社員旅行のためw)で参加しました。

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前回参加した韓国のユーザグループとのイベントレポートはこちら

tech-haneman.hatenablog.com

ジョイントイベントや遠征の個人的参加目的は以下です

  • WordCamp Singaporeでデジタルキューブさんのブースに立たせていただけることになったので、かおぬきの写真を撮りまくる&翌日のイベントのフライヤーを配って集客する。もちろんAMIMOTOブースにも貢献する。
  • AWSのユーザーグループのイベントでは、シンガポールのユーザーの方々と深い交流を行い、お互いのコミュニティや個人が成長するためのチャレンジの場を作る。
  • バイバルイングリッシュでイベント企画から実施・運営までがんばる。

まずは企画から

自主製作のイベントですので、ゼロから自分たちで作ります。
デジタルキューブ代表の小賀さんがWordCamp Singaporeが9/6に行われるのに合わせて現地のお知り合いとコンタクトしてくださり、AWS Singaporeのご厚意でセミナールームを利用させていただけることに。
「あとはヨロシク」と言う思いやりに満ちたパスワークで、JAWS-UG代表の立花さんを中心に、チャットとGoogleDocsでSGサイドと企画を進めます。

いよいよシンガポール

羽田でばったり

JALで行くヘプタゴンの二人とANAで行く我々 f:id:tech-haneman:20160905232136j:plain

ヘプタゴンさんでインターンしている大学生の澤田君は、青森県の武者修行サポートを受けての参加。 f:id:tech-haneman:20160905224908j:plain

www.aoit.jp

たまに地方に住むと都心ほどの収入がなくても楽しく暮らせると聞きますが、それは地方のエコシステムの中だけの話で、ではその外に突き抜けてチャレンジしたい方はどうするのでしょうか。
自分の頭を使って稼ぐ・貯金する・スポンサーを募るのは当たり前として、稼げるようにする仕組み作りの面で、定住を進める行政にも工夫が必要なのかもしれません。

9/6 0:15羽田発で、午前6時前にチャンギ空港に到着。

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両替所で1万円をS$に両替(全部カードで払ったので使わなかった...)。
別の飛行機で到着したヘプタゴンチームと合流し、一旦シャワーでリフレッシュします。

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シャワールームは各ターミナルのセキュリティゲートの内側にあったらしく、ゲートの外に出てしまった僕らはInformationに聞いて第1ターミナルのサービスに行くことに。
値段はシャワーだけで1,800円ぐらいでした。

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会場のあるベイエリアへの移動はMRT(地下鉄)かタクシーやUber、バスなどになります。
MRTは安くて簡単らしいのですが、空港からの移動時間が車の倍くらいかかるのと、車の料金も安いので、オーダーや支払いが楽チンなUberで行くことに。

スコールの影響?でやや渋滞している道路を進むと、今月末に開催されるSingapore GPのコースになっているようで、沿道に設置された観客席や金網がなかなか臨場感あります。途中でマーライオンを横目に見て観光は終了。

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9/6 WordCamp Singaporeに参加(9:00am – 6:30pm)

会場はマリーナベイサンズがあるベイエリアに位置するOne Marina Boulevardビル21階と22階のMicrosoft Singaporeオフィス内にあり、景色も建物もとても綺麗です。

ついた
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朝食やランチもある
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AMIMOTOブース
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かおぬきに興味津々の参加者達
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トラックは「Developer & Business Track」と「User & Education Track」の2トラックで行われ、スピーカーは国籍も多様で、さすがにオープンソースWordPressのイベントだなと感じます。

タイムテーブル

2016.singapore.wordcamp.org

いよいよ始まります!
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日本からは3名の方が登壇されていて、参加者からたくさんの質問を受けてとても盛り上がっていました。
個人的にはオープンソースのプロダクトのコントリビューターやコミュニティリーダーとして、実際に海外で登壇されている方々を見るのはとても刺激になりました。
刺激=思考のレンジが広がる体感だと思います。ぜひみなさんにも参加をオススメしたいです。

  • 西川 伸一さん
    Offloading services from WordPress to outer services, such as Google and AWS.

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WordPressの負荷を下げる手法として、REST APIを使ったMicroservicesアーキテクチャについてご紹介をされていました。
WordPressの負荷を外部にオフロードして、WordPressのコアな機能にリソースを集中させるメッセージがカッコよかった!
後で知ったのですが、西川さんがタイにお住まいだった時のブログを読んだことがあって、地方でのコミュニティ活動ですごく参考になった記憶があります。そんな方とまさかのシンガポールでコラボレーションできたのも収穫の一つでした。

タイでWordPress Meetupを開催しながら考えてきたこと – Shinichi Nishikawa's

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岡本さんからはAmazon Echoを使ったAlexaとWP REST APIとの連携で、音声をインターフェースとした新しいGUI-Lessのアプリケーションについて発表されていました。
Noel Tock氏のセッションの中でも話題にされるなど、キレキレのセッションが印象的です。
登壇前も緊張されていたようですが、海外で思いっきりチャレンジしている姿にシビレました。

AlexaでもちきりのAMIMOTOブース
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  • 三好 隆之さん
    What is the responsibility of plugin developers?

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Contact Form 7 開発者の三好さんからは、「プラグイン開発者の責任とは何か」についてお話しされていました。
世界の三好さんはさすがにすごい人気で、Q&Aタイムもメチャメチャ盛り上がっていました!

四千万!!!
wptavern.com

Closing Remarks

関係者の皆様、ありがとうございました!
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そしてアフターパーティへ

一旦ホテルにチェックインしてアフターパーティに向かいます。
小賀さんオススメのStudioMホテルはプール付きのメゾネットタイプで快適なリゾートホテルです。
2泊で28,000円ぐらいと、このグレードにしてはお手頃です。

booking.com

プールは見るだけ
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我々は懇親会会場に少し早めに着いたので、日本メンバーと乾杯しつつまつことに。

会場
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やっと飲める!
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参加者の皆さんが集まってきたら適当にばらけて交流していました。
先人の教えどおり、知り合いで固まると誰も話しかけてくれないのですが、単体でいると知らない人と自然と会話が始まるので楽しいです。

生演奏のカラオケ!
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0時近くになり、英語が堪能ですっかり馴染んだ若者たちを会場に残して中二英語のおっさん達はクラフトビアのお店へ。
ラストオーダーが迫っているので仕方ありません。
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リバーサイド沿いのシンガポールの夜はとても賑やかでした。
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AWSユーザーイベント当日

さて、今日が私たちにとっての本番です。
ホテルが快適なのとあまり遅くまで飲まなかったおかげで元気に出発です!

イベント開始が14時からと余裕があったので、お昼頃AWS Singapore付近に集合してランチ。
全く愛想のない男達...
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今回シンガポールでIT勉強会の動画共有サイトを運営されている「Engineers.sg」の方がイベントの動画をYouTubeにアップしてくださいましたので、死ぬほど恥ずかしいですが晒させていただきます。
海外でプレゼンにチャレンジする方に、「この程度なら自分にでもできる」と思っていただければ嬉しいです。
我々以外のセッションもMeetupのイベントページにアップされていますので是非ご覧ください。

こちらを主宰されているMichael Chengさんは PHPConference Asiaの主宰でもあります。
お礼のご連絡をしたところ、Meetupの方にもまとめて再シェアしてくださいました。ありがとうございます!

engineers.sg

昼の部:Hottest AWS Related Services from Japan - Workshop!

www.meetup.com

イベント名はちょっとおこがましいですが、AWS SGの方が気を使って付けてくださったのでお許しを。
本来は夜の部だけのイベント開催の予定だったところ、AWSのご厚意で14時から21時まで使わせていただけることになり、こちらの昼の部も追加で開催することになりました。

内容は我々の会社やビジネスなど、バックグラウンドの紹介を通じてお互いの理解を深めるもので、会社紹介やサービス紹介、技術的な発表など様々でした。

  • デジタルキューブさん
    西川さんから、昨日のWordCampでの発表がありました。WordPress王子のプレゼンはカッコイイですw

www.youtube.com

  • サーバーワークス
    私・寺田くん・白鳥くんのリレー形式で発表を行いました。
    まずは私からアイスブレイク的に会社紹介

あー、緊張したw
www.youtube.com

次は寺田くんからCloud Automatorのサービス紹介と白鳥くんによるCloud Automatorのデモ

若者チームは物怖じしません
www.youtube.com

  • ヘプタゴンさん
    代表の立花さんからサービス紹介

www.youtube.com

参加者の皆さんがよく聞いてくださって、思った以上にQ&Aも盛り上がりました。
現在海外での販売はしていないのですが、たくさんの方が鋭い質問や温かいアドバイスをしてくださいました。

夜の部までは少し時間があるため、みんなで色々と振り返りをしつつ、午後の部に備えます。
特にルーキーメンバーは経験のある方々から熱いフィードバックをもらって、普段できない経験ができているのではないでしょうか。

夜の部:AWSUG-SG / JAWS Combined Meetup #1!

www.meetup.com

昼の部は色々と想定外というか準備不足でバタバタしたので、夜からは本気出します。

まずはRegistration, snacks and drinks time...

本気を出している様子
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開会のご挨拶
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今回は西川さんが司会やQ&Aでのサポートをしてくださったおかげで、なんとか無事にイベントを終えられました。ありがとうございます!

JAWS-UG代表の立花さんから、コミュニティの紹介

www.youtube.com

シンガポールのユーザーWayne Khanさんから、シンガポールでのユーザー事例のご紹介。

www.youtube.com

そしてLTタイム。
6人のスピーカーが持ち時間5分で自由に発表します。

日本からは岡本さん・私・澤田くんが登壇しました。

  • 岡本さん(Alexa芸)

www.youtube.com

  • 私(AWS-HUBネタ)

www.youtube.com

  • 澤田くん(College Student Meets JAWS-UG)

www.youtube.com

夜のイベントではビールとピザの立食形式を想定していたのですが、皆さん座って真剣に聞いてくださり、笑いあり・Q&Aありのとても和やかなイベントになりました。

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先の便で帰る方達とはここでお別れ。お疲れさまでした!
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打ち上げはなぜか日本食。とても美味しかったです!

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そしてシンガポールの夜は終わらない...

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感想

シンガポールでのイベントは、地元の方・中国・インド・韓国・パキスタン・日本・アメリカなどなど、たくさんのアクセントの英語が飛び交っていてとても刺激的でした。どんどん話しかけられるのですが、はじめ全く聞き取れずに何度も何度も聞き返していました...
でもお互いに聞き取りにくいのが当たり前で、私のように中二英語のおっさんでも臆病にならずに、いろいろなバックグラウンドの方々に興味を持ってコミュニケーションするのが大切なのかもしれません。

最後に、一緒に行ったサーバーワークスの若手2名は語学力も度胸もあって、とても頼もしかったです。
学生の澤田君も初めての海外でのプレゼンでも堂々としていて、これからが楽しみです。
彼のシンガポール行きの資金をサポートされた青森県の武者修行制度は素晴らしいですし、コミュニティのチャレンジがこういう方々の普段見れないポテンシャルを発揮できる場所になるといいですね。

ではまた!

山形のおっさん達がScratchワークショップにチャレンジしたはなし

皆さんこんにちは!

今回は8/11に有志のメンバーで開催した、Scratchを使った子供向けのコーディングワークショップのレポートをいたします。

scrach-yamagata.doorkeeper.jp イベントサイトのロゴやイメージはボランティアメンバーの石川さん作です。さすがプロ!

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おそらく山形で初めてとなるCoderDojoとリンクしたボランティア主催のScratch教室は、親御さんや我々ボランティアを含めて約20名近くが参加して、夏休みの午後に和やかな雰囲気で行われました。
参加してくださった皆さん、イベント開催に際し、企画・講師・デザイン・会場提供・買出し・運営などなど、たくさんのご協力をしてくださった皆様、ありがとうございました。

会場を提供してくださったコワーキングスペースなれあい
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山形のコワーキングスペース knowledge and idea 『なれあい』平日10:00~18:00 ドロップイン500円から Tel. 023-616-4649

Scratch(スクラッチ)について

Scratchとは、MITが開発した子供にも使える教育用のプログラミング環境(ソフト)です。
世界中にScratchを教えるチューターと呼ばれるボランティアがいて、CoderDojo(コーダー道場)というボランティアによる無償のプログラミング教室が、世界63カ国1000箇所、国内でも40箇所近くで行われているそうです。
http://www.coderdojo.jp/

www.coderdojo.jp

東北では今回ご協力いただいた砂金(いさご)さんたちがコワーキングスペースなどで「Coder Dojo Sendai/Izumi」を開催されています。
https://www.facebook.com/CoderdojoSendai/

また、チューターによる教育を含めたScratchのデザインとして、作品を公開・共有したり、ユーザー同士がコミュニケーションできる機能を通じて、コードをシェアする文化や著作権の尊重、作者への敬意やコミュニティへの貢献など、プログラマーのベースとなる重要な要素を学べるのが特徴的です。

他にもScratch DayやDojoConなどグローバルなイベントも開催されていて、多くの企業がこの活動を支援しています。 Scratchを通じて世界中の人たちと交流できるチャンスがある点も広く支持されている理由なのでしょう。
http://dojocon.coderdojo.jp/

dojocon.coderdojo.jp

今回は恥ずかしながら山形ではだれもCoderDojoのチューター経験がなく、まずは一歩踏み出すために、宮城県でCoder Dojo Sendai/Izumiをされている砂金さんにご協力をお願いしてCoderDojoではなく「スクラッチチャレンジ山形!」として開催することにしました。

ちなみに私が予習に使ったのはこちらです。

dotinstall.com

当日

ボランティアスタッフからのご挨拶やScratchの紹介のあと、いよいよ子供達がゲームを作っていきます。

Scratchの紹介をするコワーキングスペースなれあい管理人の成田さん
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今回参加した子供達ほぼ全員が初心者でしたので、砂金さんに「猫逃げ」の作り方を教えていただきながらゲームを作りました。

サンプル
https://scratch.mit.edu/projects/57827110/

scratch.mit.edu

「猫逃げ」は以下のような構成でつくられます。

  • 猫のキャラクターが画面上を左右に動き回るようにする
  • ネズミのキャラクターを追加して、マウスポインターに合わせて動くようにする
  • ネズミが猫にぶつかったらゲームオーバーになるようにする
  • 猫の数を増やしたり、それぞれの動くスピードを変えたりしてゲームを難しくする
  • ここまで出来たら、自由に改造して遊ぶ

勉強になったこと

個人的に勉強になった点は、子供達が「なぜ?」と疑問を持っている表情を見逃さず、猫やネズミが動くしくみを説明すると、納得した表情でコーディングに打ち込みますが、疑問を置き去りにして説明を進めてしまうと段々と興味が薄れていく感じが伝わってきました。
この辺は砂金さんのように経験や情熱が必要だと感じましたが、子供達の好奇心や理解力を信じできちんと伝えるのも大切なのでしょう。

また、Scratchではキャラクターや背景が自由に選べるのですが、海やサッカーグランドなど、自分の好きなテーマにすると俄然やる気がでるのも印象的でした。

武田さんがタブレットでできるScratchのもっと簡易版のScratchJrを紹介されていて、マウス操作が難しい小さい子にはこちの方が好評でした。
http://www.gizmodo.jp/2014/08/post_15340.html

www.gizmodo.jp

感想

やってよかった!
まずはたくさんの方に楽しく参加していただけて、今後も継続できそうな手応えを感じました。

実は2014年に仙台で開催したイベントで、縁あって砂金さんがCoder Dojo Sendai/Izumi出張編を開催してくださってから、いつか山形でも開催できたらと思っていたので、今回有志のメンバーで力を合わせて実現できたことがとても嬉しかったです。

その時のイベント
http://jft2014.jaws-ug.jp/timetable/

jft2014.jaws-ug.jp

今後は学生ボランティアや参加した親御さん・お子さん達、教育関係者の方々もチューターとして積極的に参加できる活動に育っていけばいいなと思います。
また、コワーキングスペースなれあいのように、会場を提供してくださる企業や地域の理解が深まれば、より多くのお子さんが自己表現の一つとしてコーディングの楽しさを体験する機会が増えるのではないでしょうか。
私もプログラミングやオープンソースの文化、コミュニティの可能性をいろいろな方に教えていただきましたので、少しでも次の世代に還元していけたら嬉しいです。

ではまた!

AMIMOTO 起動隊 Roadtrip! 山形&仙台 2Daysの旅

みなさんこんにちは、かおぬきジャーナリストの赤塚です。

今回は6/17(fri) - 18(sat)の2Daysで山形と仙台にて開催したデジタルキューブ社の「AMIMOTO」と、当社サーバーワークスの「Cloud Automator」のジョイントイベントの模様をレポートいたします。
Day1は山形でAWSの運用自動化をテーマとしたセッション、Day2は仙台でAWSを使ったハンズオン中心の内容です。

東京から駆けつけてくれたデジタルキューブの堀家さん f:id:tech-haneman:20160618212015j:plain

Day1 amimoto.doorkeeper.jp

Day2 amimoto.doorkeeper.jp

デジタルキューブ五十嵐さんのレポート gatespace.jp

「AMIMOTO」と「Cloud Automator」の概要

「AMIMOTO」とは、デジタルキューブ社がグローバルに提供するハイパフォーマンスなWordPress環境を簡単に利用できるサービスで、みんなが知ってるあんなブランドやこんなメディアでも利用されています。

ja.amimoto-ami.com

「Cloud Automator」とは、サーバーワークスが提供する、AWS上に構築したシステムの毎日の運用や構成管理をマンパワーに頼らず自動化できる、AWSを乗りこなすためのサービスです。

cloudautomator.com

クラウドならではのスピード感ある柔軟なシステム活用には、このようなサービスをうまく組み合わせる考え方がとても大切です。

Day1

[山形] AMIMOTO 起動隊 アドバンスド シリーズ AWSの運用自動化サービス Cloud Automator で"攻め"のシステム運用 in 山形

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山形では、AWS上に構築したシステムの運用を自動化できるサービス「Cloud Automator」の活用方法について、ハイパフォーマンスなWordPress環境「AMIMOTO」を題材に共有しますよ。
なんと30名近くの方にご参加いただき、当日の参加数は東京での開催と同程度の規模での開催になりました。

オープニング

勉強会初参加の方も多かったので、山形のオススメ勉強会についても共有させていただきました。

AMIMOTOのターン

まずは「AMIMOTO」自体の説明や、WordPressを運用する際に出てくる技術的な課題について、サーバーレスアーキテクチャーやMicroservicesを用いた独自の観点から解決策のアイデアをお話しされていました。
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Cloud Automatorのターン

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次はCloud Automator開発リーダーの柳瀬さんからナルトの説明...ではなく、AWSシステムの運用自動化についてのお話しです。なんと柳瀬さん、3年ぶりの山形訪問です!

長すぎるアイスブレイクに会場騒然 f:id:tech-haneman:20160617184919j:plain

今回はタイミングよくつい先日リリースされたばかりの構成の自動チェック機能も、開発者から直接お話しさせていただけました。
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この機能を使うと、セキュリティの設定や運用上のルールなど予め設定した項目が守られているかを自動的にチェックしてくれます。
AWSの柔軟性を活用してスピーディーなシステム構築をしつつ、ガバナンスへの準拠も自動で担保できるため、第三者認証の運用負荷もリーズナブルに軽減可能です。

LT

サーバーワークス柳瀬さん、デジタルキューブ五十嵐さんと堀家さん、青森からいらしたヘプタゴンの立花さんによるLTです。

サーバーワークス柳瀬さん
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デジタルキューブ堀家さん
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ヘプタゴン立花さん f:id:tech-haneman:20160617195826j:plain

デジタルキューブ五十嵐さん f:id:tech-haneman:20160617201247j:plain

懇親会

山形といえば山形牛!Day2に向けて美味しいお肉をしっかりいただきました!
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知り合いばかりだと写真撮影が極端に少ないですw
今回はCloud Automator開発リーダーの柳瀬さんが山形に来てくれたおかげで私は楽...いえ裏方でがんばりました!

Day2

[第1回|仙台] AMIMOTO 起動隊 アドバンスド シリーズ ハンズオン in 仙台

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Day2は仙台に移動して、AMIMOTO 起動隊によるハンズオンを行います。
午前中に山形駅前に集合して、立花さんの車で仙台までRoadtripです。
天気がよくて和気あいあいと快適なドライブでしたが、オッサンばかりだと全く写真がありませんw

さて、仙台に到着してなぜか山形そばのランチをいただき、午後から勉強会スタートです。
今回は都度参加者の方から質問を頂きつつ、アットホームな雰囲気で進みました。

堀家さんのセッション

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ハンズオンの前に、AMIMOTOやWordPressでの通販サイト(WooCommerce)、マーケティングオートメーションツール(Mautic)のご紹介のほか、昨日に続きWordPressでのMicroservicesの活用についてお話しがありました。

いよいよハンズオン

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五十嵐さんによるハンズオンは、とてもスムーズな進行で3時間程度で完了!
最後に堀家さんがこれまでハンズオンで構築してきたスタックを、AMIMOTOで自動構築するデモを行い、一同自動化の素晴らしさを噛み締めます。
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残りの時間はAWSWordPressについての質疑応答や、コミュニティについてのディスカッションが行われました。
とてもいい内容だったので、ぜひ次回はもう一歩進めて参加者の感想タイムや質疑応答、アンカンファレンス的なものもやってみたいです。

懇親会

そして本日は早い時間からの懇親会です。しっかり勉強したあとはビールがおいしい!
そして写真がない!

終わらない二次会...
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新幹線にも間に合いお疲れさまでした!
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感想

Day1の山形では地元のSIreの方々でAWSを既に利用されている方、これから導入を計画されている方が熱心に参加されていて、山形でも以前に比べてとても関心の高さを感じました。 時間に余裕があったのでLTも充実していて、イベント終了後にたくさんの方からお声がけいただき、なかなか刺激的なイベントになったのではと思います。 今回をきっかけに一度オンプレミスと同じ構成や運用方法でクラウドに移行したシステムを、さらにビジネスの強力な差別化要素にするために、ぜひクラウドに最適化するアイデアをご活用いただけると嬉しいです。

Day2は日程の関係でやや参加者少なめでしたが、全員で活発なディスカッションが行われたりと内容の濃いイベントになってこれからの展開にも期待が持てます。
山形と仙台は車で一時間程度の距離です。ぜひ地域に区別なくお互いにないものが補完できるように活発な交流が生まれるといいですね。

ではまた!

みんなのSORACOMは山形でも大人気だった!SORACOM-UG Yamagataハンズオンレポート

二億四千万人のSORACOMファンのみなさんこんにちは、かおぬきジャーナリストの赤塚です。
今回は6/29(水)に行ったSORACOM-UG Yamagataの勉強会についてレポートいたします。

今回大活躍してくださった齋藤さん
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イベントの詳細はこちら

soracom-ug-yamagata.doorkeeper.jp

山形の大学生に特化した情報サイト natukusa (ナツクサ)のレポートはこちら
ライターは山形大学に通う高木君です

natukusa.com

まずはご協力頂いた多くの皆様、手順・デバイス類・講師までハンズオントレーニングをご提供してくださったソラコムの皆様、本当にありがとうございました。
おかげさまでイベントへのエントリー数35名以上、当日参加者約40名、ハンズオン参加者約25名、懇親会参加者20名以上と、当初の想定を大幅に上回る方にご参加いただき、懇親会も含めてとても楽しいイベントになりました!

会場の東北芸術工科大学
f:id:tech-haneman:20160629145840j:plain キャンパスは山形市の高台にあって、遠くにはまだ雪が残る月山も見えます。
ちょっと早めに着いたので学食で仕事w

オープニング

せっかくたくさんの方に集まっていただけたので、SORACOM-UGだけでなく、山形のオススメ勉強会についても紹介させていただきました。

www.slideshare.net

先日行ったAWS関連の勉強会でも、以前に比べて熱心な参加者が増えて来たと感じましたので、それぞれの相乗効果で楽しい勉強会が増えてくるといいなと思います。

セッション

まずはソラコム シニアエンジニアの松井さんによるサービス全体のご紹介です。

松井さんは元AWSのエンジニアでコミュニティのイベントでも大変お世話になっていたのですが、まさか山形に来ていただける日が来るとは...個人的大イベントの一つでした。
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参加者の方々も「分かりやすかった」との感想で、皆さんこの後のセッションやハンズオンに安心して参加できたのではないでしょうか。

www.slideshare.net

次は山形大学工学部の田中先生・原田先生によるリレーセッションです。

先生方とは熱中小学校で大変お世話になっていまして、前回の勉強会にも学生を連れてご参加いただいています。 田中先生からは大学で進めているSORACOMを活用した研究について、参加者向けに特別にちらっとご紹介していただけました。
個人的には算数や複雑ネットワークの講義の大ファンで、これだけでも特別にお聞きしたいぐらいです。

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原田先生からSORACOMを使った研究の技術的なお話や、RaspberryPiやセンサーそのもののご紹介をしていただきました。
IoTへの関心が高まる中で、モノを制御する点でのローレイヤーな部分の難しさもありますが、実際に手を動かしてプロトタイプを作れる環境が整っているからとにかくやってみようとお話されていました。

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セッションのラストは私から。 サーバーワークスがオススメするSORACOMの活用方法についてご紹介させていただきました。

www.slideshare.net

実はこのネタ、今年5月にビッグサイトで行われたJapan IT Week春の展示会の中で、当社スタッフが書いた技術ブログの内容をまとめて発表していたものをアレンジしたものです。
今年一番緊張したw
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簡単に実現できるものもあるので、ご興味ある方はぜひブログを参考にやってみていただけると嬉しいです。
http://blog.serverworks.co.jp/tech/

SORACOMハンズオン

後半戦はお待ちかねのハンズオンです。
芸工大の先生方のご協力と学生ボランティアのお手伝いのおかげで準備もカンペキです!

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これほどまとまったハンズオンは個人では準備が難しく、ソラコムさんから素晴らしい手順書・デバイスや機器のご協力と、大学から講義室のご協力があったから皆んなが楽しく参加できたのだと思います。
個人的にもとても得るものが多かったので、ぜひ地元のメンバーでも再現できるようにしていきたいです。

すごいハンズオン参加者の数
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センサーを取り付けたところ
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先生方も学生と一緒に参加されています
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懇親会

しっかり勉強会した後は懇親会です。
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先生方のサポートのおかげで学生参加者も多く、熱心に技術やコミュニティの話をしている姿がとても嬉しかったです。
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平日なのにエンドレスな雰囲気...
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感想

SORACOM-UG Yamagataとしてのイベントは、前回の第0回につづいて今回がめでたく第1回となりました。
0回目の様子
tech-haneman.hatenablog.com

ちょうど3年前に縁あって山形でAWSの勉強会を始めた頃とは比べ物にならないほどの関心の高さで、SORACOMは地方の我々とクラウドをIoTの形で結びつけてくれたと感じます。
特に学生の参加割合は全国的に見ても高い印象で、我々おっさんたちも負けて入られませんねw

3年前の記事
tech-haneman.hatenablog.com

それでは今後ともよろしくお願い致します!
ありがとうございました!

おっさん達が泣きながら海を越えた瞬間!AWSKRUG & JAWS-UG Meetup day #01 LCC乗り継ぎ韓国の旅

みなさまこんにちは、かおぬきジャーナリストの赤塚です。

今回はお隣の韓国にお邪魔して韓国のAWSユーザーグループ「AWSKRUG」と日本の「JAWS-UG」とで行った合同イベントをレポートいたします。
写真は自分のスマホのものと、撮影班の金春さん・安藤さんのデータを使わせていただいています。

一緒に行ったどんまいこさんのレポートはこちら
mnakajima18.hatenablog.com

まずはAWS韓国ユーザーグループ「AWSKRUG」の窓口になってくださったMinyoung Jeongさん、 Dohyun Jungさんをはじめとする韓国ユーザーグループの皆様、そして会場のご提供だけでなく、飲食や豪華なノベルティのご提供や多くのサポートなど、様々な手配をしてくださったAWS Koreaの皆様、我々の交流のきっかけを作ってくださったAWS Japanの皆様、一緒に行った心強い仲間に心から感謝申し上げます。
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日本サイト
jaws-trips.doorkeeper.jp
韓国サイト
모임내용

今回のイベントの目的はこちら。
  • これまで何度も来日してくださっているAWSKRUGの方々に対して、今度は我々が韓国にお邪魔して直接感謝を伝える。
  • これからのお互いの成長にために、より深い親交ができるようにする。
イベントの概要
  • Day1 お互いのコミュニティの紹介と懇親会がメインのCommunity day
  • Day2 Tech dayとして、韓国・日本から4名ずつ登壇&ランチや懇親会での交流を行う。

AWS Koreaが入るGSビル
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ホテルの近くからは三角っぽいシルエットが目印
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Day0

私はケチケチ旅行で山形から仙台経由でLCCを乗り継いで行くことにしたため、山形 -> 仙台 -> 関空 -> 韓国と、無駄に時間がかかる日程。
リモートワーカーにとって関空は無料電源スポットもあって何時間トランジットしても平気なリモートオフィスなのですw

トランジットというか普通に仕事して日が暮れる頃に仁川国際空港に到着 f:id:tech-haneman:20160519193137j:plain

初めて訪れた韓国は日本との時差もなく、気候もそれほど変わりないし、日本語もかなり通じます。
ちょっと心配だった両替は空港でトライしてみるとゲーセン並みに簡単で、10秒程度で出来てしまいます。

ホテルまでの移動は観光を兼ねてバスに乗ってみることに。BGMはもちろん「1/6の夢旅人」w f:id:tech-haneman:20160519204701j:plain

荷物がいっぱいあってもリムジンバスで楽チン f:id:tech-haneman:20160524010429j:plain

空港のInformation counterでホテルまでのバスを聞いて乗ると、予約していたベスト ウェスタン プレミア カンナムのエントランスまで1時間ちょっとで連れて行ってくれるとのこと。
ベスト ウェスタン プレミア カンナム (韓国 ソウル) - Booking.com

今回訪れた韓国の中でも新しい都市の江南エリアでは、交通や諸々のインフラも日本とほとんど変わりませんでした。 思い切って行ってみた韓国は美味しいものだらけでとっても居心地のいい国です。

ホテルは会場を提供してくださったAWS KoreaオフィスのあるGS Tower Yeoksamまで徒歩20分ぐらいの位置にあります。
私は22時過ぎにホテルにチェックインし、1日早く到着していた青森の立花さんと合流。

お互い発表の準備があるので、遊びに行きたい気持ちをグッと抑えつつ、散歩がてら近くのセブンイレブンでちょっと買い物をして1日目の夜はおしまいです。

部屋はとってもキレイで快適です。
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Day1

イベントは夕方からのため、午前中に到着されたASCII.jpの大谷イビサさんと合流し、3人で南大門までタクシーでランチしに行くことに。
ピカピカのビルや高級車が目立つ江南と違って、ローカル感満点の市場や細い路地が続く飲食街など、やっと外国に来た感じが出てきましたw
一人だと大抵慣れたコンビニで済ましてしまう私も、今回ご一緒してくださったイビサさん・立花さんの行動力のおかげで思わぬ観光ができました。

タクシーの方のおすすめでタッカンマリにトライ。イビサさんの嗅覚でここに決定w
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これをハサミでぶつ切りにして15分ほど煮て食べます。 f:id:tech-haneman:20160520132416j:plain

コチジャン・醤油・酢・ニンニクなどが入ったマジックスパイスにつけて食べる f:id:tech-haneman:20160523233917j:plain

コンビニおにぎりもおいしい。
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ランチの後は会場に移動です。
会場ではみなさんに温かく迎えていただき、初めて訪れる韓国に来てこんなおもてなしをしていただけるなんて、胸が熱くなるほど大変な幸せでした。
日本だけでなく海外にまで同じ価値観を共有できる仲間ができるってすごいです。

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最終確認中。細かいオーダーは移動中にオンラインで共有済みです。
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イベントTシャツできてる!! Tシャツのデザインは一緒にアイデアを出し合ったコンセプトを、Minyoungさんの会社のデザイナーさんが形にしてくださいました。
象徴的な建物のシルエットと、韓国語のロゴがクールです。 f:id:tech-haneman:20160520162925j:plain

横断幕まで!!
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AWS Koreaのノベルティがモレスキン
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MEGAZONEさんのノベルティTシャツ!
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韓国の距離感覚が分からず南大門から江南に戻るのに予想以上に時間がかかってしまったところ、すでに韓国チームの方々が準備を済ませていただいたおかげで大きな問題もなくスムーズにイベント開始です。
韓・日・英語が入り乱れる勉強会も、DoHyunさんの素晴らしい通訳のおかげでテンポよく進みます。
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まずはAWSKRUGリーダーでAWSヒーロー アジアパシフィックのMinyoung Jeongさんから

What about AWS Korea UGのお話。

  • 昨年11月にオープンしたソウルリージョンができる前から組織されている。
    ユーザー数はリージョン開設前の5000人から約2000人規模で爆発的に増えているとのこと。

  • AWSKRUGはFacebookグループで情報共有されていて、メンバーは7500人以上にもなる。

  • 韓国でのAWSの利用は2012年から韓国のスタートアップが使い始め、最近ではエンタープライズ企業の利用も増えてきた。

  • 参加者の約6割がスタートアップ企業所属のエンジニアで、ユーザー会が発表したOSSツールもあるとのこと。

  • 先日参加されたJAWS DAYSの基調公演の内容に刺激を受けて、韓国のイベントでも同じような話をする予定。
    クラウド婚にはとても驚いたそう。

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これからはナレッジベースとなるBlogやJAWS-UGのような地域ベースの勉強会も行っていきたいとお話しされていました。
韓国はソウルに多くの人口が集中しているため、日本ほど地理的な問題はないそうです。

次はJAWS-UG代表の立花さんからJAWS-UGの紹介。

JAWS-UGの成り立ちや活動の紹介の他に、我々が抱えている課題なども共有されていました。

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コミュニティ運営やリーダーの代変わりの課題など、韓国の皆さんからも多くの質問がありました。

  • 日本の企業が新しいサービスを構築する場合、オンプレとクラウドの選択される割合はどのくらいですか?

  • 支部を中心に運営しているコミュニケーションはJAWS-UG以外にもありますか?

  • 日本のローカルグループのリーダーの決め方について教えてください。

  • リーダーを交代する場合の成功事例があれば教えてください。
    などなど、他にも多くのご質問をいただきました。

コミュニティのあり方をシェアするのはお互いのベンチマークにもなりますし、我々が試行錯誤している全てをオリジナルなコンテンツとして共有して、お互いの健全な成長のためにこれからもっとディスカッションの機会を増やせたらいいなと思います。

各コミュニティの紹介の後は会場で軽食を取りながら懇親します。
アフターパーティーはいよいよお楽しみのプルコギです!
後から到着したメンバーも徐々に合流して、1日目は楽しく終了しました。

お互いの文化やビジネスのことなど、いい雰囲気でざっくばらんに会話が進みます。
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これは韓国語でもオデン。美味い!
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次の会場に向かうみなさま。
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地元の方もオススメです
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プルコギ店にきた。これは韓国伝統的なスタイル
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まだまだ続く... f:id:tech-haneman:20160523225907j:plain

2AM、まだ食べるのか...
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Day2

いよいよ本番のDay2!
今日は韓国と日本から4名ずつ、計8名がプレゼンテーションを行います。

Day1はクローズドな30人程度でコアコミュニティ内でのディスカッションでしたが、Day2はもっと多くの方がいらっしゃいます。
我々は10時ごろ会場に集合、11時ごろからイベントスタートです。
コーヒーカウンターがありがたいです。
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日韓の通訳は Dohyun Jungさん・SangUk Parkさんのおかげで非常にスムーズです。
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まずは改めてAWSKRUGとJAWS-UGの代表からご挨拶。
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Minyoungさんからは、第一回の意味はとても大きい。韓国と日本はよく「近くて遠い国」と言われるが、これからAWSを通じて交流していこうとお話しがありました。
立花さんからは改めて今回のお礼と、我々の発表内容などについて案内がありました。

AWSKRUGのターン

内容の素晴らしさもさることながら、笑いのレベルが高いです!
ざわつく日本陣営ww

一番目はDohyun Jung(ジョン・ドヨン)さんから

「日本活用マニュアル」として、韓国の方々に対して日本の技術サイトの活用方法などの紹介です。
ドヨンさんは開発者向けポッドキャスト「俺わプログラマだ」の提供や、日本の技術Blogの韓国語翻訳などをされている有名人です。
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ご自身のキャラクターは奥様が描かれていて、結婚前のかわいいものから結婚後に夫婦喧嘩して今のキャラクターに変えられえたそうですw

今回お忙しい中通訳をしながら発表や全体のプランなど我々のサポートまでしてくださり、大変お世話になりました!

二番目は福岡在住で、Fusic社所属のJeong Min Jo(チョ・ジュンミン)さんから

太陽光発電管理システムの事例について。

チョさんのように韓国・日本の両方で活躍できる方がこれから増えてくるのではないでしょうか。 f:id:tech-haneman:20160523230911j:plain

次はカップル向けSNSのBetweenを1提供されているMyungbo Kim(キム・ミュンボ)さん

S3のストレージ利用料を劇的に削減した事例のおはなし。

Betweenはグローバルで17,000,000ダウンロードものユーザーがいて、S3に11億枚(738TB)ものユーザーの画像データを保存していたものを、ユーザーエクスペリエンスを損なわずに184TBまで削減されたとのこと。
画像データの圧縮方法やデータの移行方法など、非常に詳細にレポートしてくださいました。
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ランチタイム

ランチパック美味しかったです!甘辛いソースが絡んだ唐揚げも韓国独特のものだそう。
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そして、Beat CTOのMinyoung Jeong(ジョン・ミニョン)さん

サーバーレスのリアルタイム分析システムのはなし。

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リアルタイムの定義として、バッチ処理との時間の単位が違いや、サーバーレスアーキテクチャはマイクロサービスアーキテクチャの実現と相性がいい点などを非常にわかりやすくご説明してくださいました。
ミニョンさんは我々との窓口やイベントTシャツのご準備など、とても親切かつパワフルに企画を進めてくださいました。
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JAWS-UGのターン

日本メンバーはみんな手探りでの発表のためそれぞれ鉄板ネタで勝負ですw
エモい話が中心ですが、JAWS-UGのコミュニティのストーリーについて、発表者それぞれのバックグラウンドを通して立体的に紹介するのが大きな目的で、発表者の順番もスライドの内容を踏まえて直前に調整し直しました。
さらに、翻訳のボランティアがあるにもかかわらず何人かは英語プレゼンにチャレンジしてみるなど、海外で無駄にハイプレッシャーな状況に追い込みますw

まずは金春さんのJAWS DAYSKeynoteを英語版でrecapします。

speakerdeck.com

我々が伝えたいコミュニティのコンテキストや価値観を共有する意味でも欠かせない内容でした。
kintoneのデモも好評で、発表後もデモの続きが見たいとリクエストされていました。
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金春さんが完璧にやりきるのを見ながら、私のプレッシャーがMaxに高まります。

このハイプレッシャープレゼンターの後はやりにくいww
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私からは自分のバックグラウンドの紹介とJAWS DAYSのレポート。

www.slideshare.net

私もなんとか発表をやり遂げて次のターンにプレッシャーをかけますw
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韓国UGの方が日本に来て勝手がわからない中プレゼンされた大変さがよくわかりました。
海外での登壇でどんな方が参加されるのか、そもそもネタが通じるのかなど全く予想がつかない不安や緊張をコミュニティ同士で理解し合うのも大切だと思います。

後輩たちに我が子のように見守られながら頑張る私w f:id:tech-haneman:20160524010213j:plain

デジタルキューブ代表の小賀さんからはコミュニティへの貢献とビジネスモデルのお話。

なんでしょうこの組長の会場を掌握する感じ。海外でもやっぱりモンスタープレゼンターでしたw
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www.slideshare.net コミュニティへの貢献と即実行は韓国の方にも響いていた他、リモーワークの内容にも関心がある方が多く、お互いの感覚の近さを感じました。
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最後はJAWS-UG代表の立花さんから、地方でのAWSを活用するお話。

www.slideshare.net

立花さんは挨拶も含めて合計4回は登壇しているのですでに有名人です。
エンタープライズ企業以外での具体的な活用方法は韓国の方にも大きなベンチマークになったようです。
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トリは代表が締めます
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発表後は私も含めてみなさんホッとした感じで、長かったプレッシャーから解き放たれていましたw

LTタイム

韓国でもライトニングトークはLTで、ルールも5分で同じです。
日本から4名、韓国から1名の5人が発表しました。

これからLT5連発 トップバッターは我らがイビサさん。

コミュニティによるメディアの巻き込み方については韓国の方にもとても印象的だったようです。
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二番手は神戸UGから、昨日巻き込まれた安藤さんw

飲み会の話の流れで登壇することになるJAWS-UG流の巻き込み事故です。
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三番目は関西女子会から伊藤さん

伊藤さんは日本側のマイクロスポンサーの手配や女性陣のサポートなど、お忙しい中たくさんのご協力をしてくださいました。 f:id:tech-haneman:20160523231912j:plain

JAWS DAYSで喜んでいただいたカルタと麻雀をプレゼントするために、関西のメンバーの方々がコンテンツを翻訳しています。 AWSカルタを考案された吉田さん、AWS麻雀を考案された片山さんのおかげで海外の方にも日本のコミュニティのコンテンツを喜んでいただけました。本当にありがとうございます!

AWS麻雀とカルタが海を越えたw
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4番目は安藤さんと同じく巻き込まれた神戸の伊藤さん

急遽登壇することになったのにナイスファイトでした!100回の参加よりも1回の登壇ですね。
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ラストは元AWS Korea SAで現在はPivotalに所属されているYounjin Jeong(ジョン・ユンジン)さんです。

現在のビジネスのご紹介や元AWSJ SAの今井さんとJAWS DAYS 2015に登壇されたお話などをしてくださいました。 f:id:tech-haneman:20160521173220j:plain

Younjinさんは今回のイベントを非常に喜んでくださった一人で、また機会があればJAWS DAYSで登壇されたいと話されていました。
ぜひまた新しいステージで活躍されているお話を聞かせていただきたいです。

今回のLTに参加したうちの3名は韓国に来て急遽登壇にチャレンジされました。

チャレンジしてみたくなる熱量を感じるイベントと、韓国の皆様の温かいサポートのおかげですね。
デジタルキューブの小賀さんが教えてくれたチャンスを生かす方法はこちら。
いつ来るかわからないLTの5分!
gigazine.net

JAWS-UGイベントご招待をかけたAWSカルタ大会

そして最後は日本のマイクロスポンサーからのプレゼントとして、日本の勉強会への招待券をかけたカルタ大会です!
このアイデアは当日JAWS-UGメンバーから出たもので、韓国の方も非常に喜んでいました。

初めてのカルタなのにみなさんメチャレベル高い!
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周りで聞いていた方々も思わず参戦w
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日本行きのチケットをゲットしたお二人と参加した皆様。
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そして終わらない懇親会の始まり

これうまい!
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ミニョンさんと!
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いつもさりげなく、手厚いサポートをしてくださったチャニーさんと。 f:id:tech-haneman:20160521183128j:plain

いろいろ終わって機嫌いい人たち
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さいごに

今回のイベントが実現したきっかけは、2016/3/12(土)に行ったJAWS DAYS2016にAWSKRUGからAWS Japanの紹介を通じてMinyoung Jeongさん、 Dohyun Jungさんが登壇してくださったことでした。
イベントの二日後にお礼と今後のお互いの友好関係の継続についてメール差し上げたところ、すぐにお互いのコミュニティの成長ストーリーやAWSの活用状況を共有しましょうとお返事をいただき、イベントの実現に向けて具体的なディスカッションが始まりました。

具体的なディスカッション風景
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準備段階からとても楽しく、いつものようにGoogle Docsで作った企画案やスケジュールのたたき台を共有しつつ、チャットでディスカッションをする形で、英語と日本語とスタンプが入り混じったコミュニケーションが新鮮でした。

なによりもホストしてくださった韓国の皆さんの行動力なしには、着手から約一週間で日程と会場・イベントのアウトラインまで作成し、国を超えたこれまで経験したことがないイベントの実現はなかったでしょう。
今回の歴史的な一歩で、近くて遠いと思われていた日本と韓国のコミュニティはもはやNo borderです。

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Life is about the people you meet, and the things you create with them.
So go out and start creating.

帰りは関空でのお土産のせいで外国に行った感ゼロwww
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감사합니다 everyone, ありがとうございました!

Our special works of "JAWS DAYS 2016"

みなさまこんにちは。
かおぬきジャーナリストの赤塚です。

おかげさまでJAWS DAYSの後処理もある程度終わりが見えてきたので、今回の記録としてブログを書いてみたいと思います。
写真は撮影班の金春さんのデータを使わせていただいています。

まずは何と言っても大きな事故や問題もなく、なんとか無事に当日計画していた全ての予定を実施できました。
準備や運営に関わってくださった皆様、サポーター企業の皆様、そして参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

当日お誕生日だったくまもんもよろこんでいます
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数字的なものはこちらで、詳細は公式サイトをご覧ください。
* 総参加者数:約1,100名(事前受付:約1,000名、当日受付:約100名)
* DoorKeeper事前受付数:1,540名(2016/3/12 7:00AM集計)

jawsdays2016.jaws-ug.jp

今回のイベントは2010年からのコミュニティの積み重ねと、関係者全員で作り上げたものです。
スタッフの中にも初めて参加される方も多く、いろいろな意味でNext somethingなイベントだったのではないでしょうか。

巻き込みに感謝

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真夏のある日、青森でのイベントの打ち上げ中に前代表の金春さんからそれとなく、かつ強引にお話をいただいた時、即Diveを決意して「やります」とお答えし、その場で関係各所に捕捉されました。
貴重な経験のチャンスを与えてくださった皆さんに感謝申し上げます。

総括

それぞれバラエティ豊かだったトラックはどれも今回のテーマ「Move up the next cloud」を想像を超えた斜め上から表現していて、登壇者・企画者の方々が細部までこだわり抜いて作り上げている思いがひしひしと伝わってきました。

蓋を開けてみないとわからないセッション f:id:tech-haneman:20160320184417j:plain

海外から韓国のユーザーグループの発表も
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セッションによっては後ろから登壇者が全く見えないほどの立ち見の数で、100席ほどのトラックの倍と思われる方々が楽しそうに参加されていました。
それでもみなさんが内容を把握できたのは新しく導入されたレシーバのおかげで、人によっては電源スペースでザッピングしながら会話を楽しんでいる方もいました。
レシーバの活用は、これからの会場の設計を大きく変える可能性を感じました。

後ろのものすごい立ち見のセッションとザッピングしながら談笑する参加者たち f:id:tech-haneman:20160320184519j:plain

また今回はサポーター企業様を含めて初めて参加する方々も多く、AWSへの関心の高さとコミュニティの認知度が以前と比べて大きく変わってきたと感じました。
我々が好きなフェアでオープンなAWSカルチャーとコミュニティの魅力を、多くの方と共有できたのはとても嬉しいです。
これからも勉強会やMeetupでの体験を共有する中で、引き続き我々の想いが少しでも伝われば幸いです。

今年のメイン画像のデザインは岩手のやちよさん作です
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早朝から準備を進めるスタッフ。これからみなさんをお迎えしますよ。
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懇親会の準備は参加者も一緒にやります
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JAWS DAYS 2016のコンセプトの決め方と具現化

少しイベントの裏側に触れていきたいと思います。
まずこのイベントのコアなビジョンとなるコンセプトについては、WebサイトのAboutにあるとおりです。
そのたの具体的な内容はコミュニティ内のドキュメントを一部抜粋しながらご紹介します。

jawsdays2016.jaws-ug.jp

テーマについては、コミュニティ内で募集して多数決で決定しています。

原案はこんな素朴な感じです。しかもはじめはだれが出したのかも知らないのですが、決まってから青森の立花さんの案だと聞きました。

Move up the next cloud
「サーバレスとかIoTとかこれまでとは違ったクラウドネイティブな活用へ的な意味で」

他には以下のような案があって、私の決意表明的な思いと上記の決定案をコアにしつつ、それぞれの想いを汲む形でイベントがどうありたいかを最終的にAboutに集約させました。

  • New era of the cloud

  • Community can change the world

  • The Next Generation

  • the sky beyond the clouds

コミュニティの部分にも言及しているのは、コミュニティに関わる一人一人が思い思いの貢献の仕方でスターになれるような運営にしたかったからです。

「私たちコミュニティも、新しいメンバーが集い、新しい支部が生まれ、それぞれが補完しあいながら個人個人の可能性を広げられるように変化し続けています。
JAWS DAYS 2016は、イベントに参加したその日から何かしたくてたまらなくなるような特別な出会いや学びができるスペシャルな1日です。」

打算なく無邪気に今一番興味あることにフォーカスして、スペシャルな仲間と誰もしたことのない、まだルールや評価軸すらないことを前だけ見て実現していく。
ふと気がついたらコミュニティが世の中を少し面白くしていたら楽しいです。

思い思いにセッションに参加する来場者たち
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イベントの準備について

準備はほとんど9割以上がリモートで行われます
コミュニケーションはSlack、プロジェクト管理はBacklog、ドキュメントはGoogledocsで行います。

リモートなのはオープンかつフラットにすすめられるメリットがあり、どこに住んでいても同じように参加できます。
みなさんお忙しい方ばかりですし、夜間や早朝休日などでも非同期に参加できる形が望ましいです。
以前はFacebookのチャットを使っていたのですが、Slackになって全体のコミュニケーションの様子が簡単に見渡せるようになったので非常に助かりました。

当日朝のミーティングで初めて顔をあわせる方も多いです。
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準備段階で一番大事なことの一つだと感じたのは、熱量を持った方々が納得性を持って事に臨むには、強力なリーダーシップの他に論理性や客観性も大事な点です。

強いモチベーションを持った方々に協力していただくにはいわゆる情と理の二軸が必要で、もしオフラインだけで特定の地域の方だけがかたまってしまうと、他の地域の方は参加のしようがなく、熱が冷める=コミュニティのコアが無くなるのではと思いました。

企画や登壇者の決め方

実際にテーマを企画に落とし込む段階は最もパワーが必要なフェーズの一つで、所属する企業や個人の都合ではなく、コミュニティのパラダイムで企画を行うのが大切になります。

コミュニティのパラダイムとは、普段みなさんが社内で上司やクライアントから求められている業務に対する社内での判断基準とは別の、個人として興味があることを責任持って実現したいと思うもう一つの新しい尺度です。

また、コミュニティでは情報はオープンで、ベンダーよりも数倍情報を持っている場合もあります。
利己的・ウソ・おおげさ・紛らわしいものは躊躇なくダメ出しされます。

企画に際しての指針

抜粋

・開催テーマ「Move Up the Next Cloud」を体感できること
日常に帰っても何かしたくてたまらなくなるような、普段できない特別な出会いや学びができること
・参考: http://jawsdays2016.jaws-ug.jp/archives/40
・全国イベントを意識すること

トラックオーナーや企画者の役割

トラックオーナーとは、「センタートラック」や「ユーザートラック」など、テーマに別れた会場「トラック」の企画や登壇者を取りまとめるグループです。

良い企画は無邪気に興味があることを出し、お話しして欲しい人に直接交友がなくてもコミュニティのネットワークを通じて登壇してもらうので、結果として企画者も得られるものが大きいです。
反対に、参加者のメリットがない一方的なコマーシャル目的の発表は一番冷めますし、コミュニティをとおして熱狂的なファンを得るのとは真逆のリスクにもなるのでオススメしません。

企画時に気をつけること

抜粋

多くの参加者の来場が期待できるイベントでは、たくさんの方が登壇したいと思っています。参加者目線でフェアな選定を心がけましょう。
特に企画者が自ら企画・登壇する場合は、企画上本当に必要なキャスティングか客観的に判断しましょう。
登壇者に偏りがある場合はオーガナイザーから調整をお願いいたします。

ニーズのあるセッションはパンダも見にくる
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伝統のAWSかるたも
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AWS麻雀!
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AWS のSAさんに直接質問できるブースも!
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登壇者への橋渡

抜粋

企画への参加を通じて新しい出会いや学びを共有しましょう
・初めての方も含めて複数人で運営の経験を共有しましょう
・トラック内でのアイデア出し
(トラックオーナーの経験者は、)自分の分野や交友関係にとらわれず、広くアイデアが出るようにサポートをお願いいたします
コミュニティらしくリスクをとってクリエイティブなアイデアを出しましょう

企画を通じて普段できない出会いができるのも運営の楽しみです。 また、好きなことをするには時にリスクをとる必要もあります。無難な内容なら我々が改めて貴重なイベントの場で再現する必要はないでしょう。

サポーターシップ

先立つものがなければイベントは行えませんが、以下の二つが揃わないとイベント自体の軸がなくなってしまいます。

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  • 企業にとっても納得性のあるメリットを出せる(判断するのはコミュニティに近い方ではないので客観的に見ても合意が得られること。企業は財布ではない。)

  • 我々の実現したいビジョンにご賛同いただけるように熱意を持ってご説明し、必ず合意を得る

ランチタイムサポーターとの交流
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サポーターシップの目的

抜粋

JAWS DAYS 2016のサポーターシップは、ただお金を出すのみの形ではなく、サポーター企業様自身がイベントへの参加を通じて参加者とのより良い接点を増やし、コミュニティへの貢献を通じたファンの獲得など、エンゲージメントの向上を目的としています。

これまでコミュニティは個人の勉強の場として機能してきましたが、我々は、コミュニティは企業も一緒に勉強する場になると信じています。
コミュニティを応援することで個人のスキルアップだけでなく、企業の皆様にもその成果がリターンされる世界を作りたいと考えています。
そのためには、企業の皆様のコミュニティへの貢献が不可欠です。

これは我々の中で一貫していて、建前ではなく本気です。

サポーター企業の皆様もコミュニティと一緒に運営
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特に、企業にとってコミュニティは「市場」ではなく、個人と同じく貢献を通じて信頼を得る場と考えますので、もし今後多くの方にご参加いただけるようになった場合には、我々の想いをより多くの方にお伝えできるチャンスとして生かしていければ嬉しいです。

コミュニティは無邪気な熱量でできている
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我々が一番パワーが必要で多くの方にご協力いただきたい準備段階の時期にお手伝いいただけるのは心から嬉しいです。

ありがとうございます!
ascii.jp

最後に、感想とこれから

1,000人のコミュニティイベントは私にとって異次元で本当に刺激的な経験で、JAWS DAYSの実行委員長は一生に一度の経験だと思って懸命に取り組みました。

周りの方からは、去年と同じ会場なのと、我々自体が大きなイベントに慣れてきたため、無難にこなそうと思えば可能なだけに、今年のイベントを充実させるのは難しいと強くアドバイスをいただいていました。
こんなアドバイスがなければ、私個人としてのストレッチもしなかったと思います。

私は1回目のJAWS FESTAから全国イベントの運営に参加させていただいていて、JAWS FESTA 2014の実行委員長が決まった時に、経験を積むために関西での大きなイベントでコアの運営メンバーをさせてもらえたりと、幸運にもコミュニティとの関わりから得るものが多かったので、これからまたコミュニティの一員として、また新しいチャレンジで皆さんに少しでも恩返しができれば幸いです。

ありがとうございました!

今年のJAWS FESTAは名古屋です!詳しい情報はSNSで公開しますのでぜひフォローを!

https://www.facebook.com/JawsFesta/

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おわり

熱中小学校 第1期生 学級日誌#2

みなさんこんにちは。
顔抜きジャーナリストの赤塚です。

北海道ではすでに大雪になっているようですが、山形県もアーリーウィンターシーズンに突入し、そろそろ山の標高の高いところが白くなり始めました。
スノーボードのメンテナンスもできたし、シーズンインが待ち遠しいですね。
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さて今回は、11/28(土)に行われた熱中小学校の講義のレポートいたします。
10月に入学してから少しづつ顔見知りの方も増えてきたのと、毎回講師の方々と交流できるので通うのが楽しみです。

1時間目 社会 宮原博通教諭 いごごちの良い社会、持続可能な社会について

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宮原先生は地域環境デザイン研究の所長をされていて、地域のまちづくり事業化に関するトータルプロデュースなどを幅広く手がけられている中から、瀬戸内国際芸術祭で知られる、香川県の直島で1987年から行われた「直島まちづくり計画」のプロデュースに至る経緯や、これからの地域づくりに関するヒントまで、幅広く講義を行ってくださいました。

アートと結びついたまちづくりに込められた思い

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  • 子供達にアーティストの背中を見せる(一生懸命な背中を見せるのがとっておきの教育)

  • みんながアーティストを支える(子供達に優しい気持ちが育つ)

  • 一般の家ものれんをかけて、生活の中に楽しみを作った(大人が暮らしを大事にしている姿を見せる)
    ※ 大人が暮らしを大事にしなければみんな外に出て行ってしまう

  • 参加したくなる活動内容・訴求力(インパクト)

  • パブリシティがあること、著名人よりも一流人(地元の漁師やおばあちゃんの料理のほうがさらに良い)

  • SNSなどがなかった当時、イッセイミヤケ氏によるファッションショーや 勅使河原蒼風氏による竹のインスタレーションを行い、世界のアーティストが島で創作活動を行いたくなる仕掛けを作った

人の出番作りと地域づくりとの関係

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  • 暮らしにおける真の豊かさー>心身の健康

  • 心身の健康づくりを効果的にするー>人の出番作り(リーダーを作るのではなく、生まれるベースとなる出番を作る)

  • 人の出番作りの対象として考えることー>趣味の展開、生活活動、コミュニティ活動

  • 動機付けには、面白そう・興味深い・共鳴共感などが必要

時代の変化に沿った誇りの共有、現代の結(ゆい)の形成・出番があること

  • 外から若者を呼び込む場合、雇用を予め作るのではなく、チャンスを与える

  • 地域のお役に立つようにチャンスをどう活かすかはその人の生き様次第

  • 地域がサポート・応援していく体制が大事

「結」とは農村などの集落で、一人ではできない大きな作業をこなす協力体制のことで、現代ではインターネットを通じてソフトウェアを共同で制作するオープンソースのつながりのようなものだと感じました。

地元の商店街の活用についての質問

  • 地域の人の力だけでなく、外部の人が参加できる「市」などが立つといいのかもしれない

  • アートと結びつかせるため、自然からの学びを表現できるアーティストやデザイナーの協力も必要

などなど、ここでは書ききれないほどのたくさんのことを教えていただきました。
興味のある方はぜひオープンスクールにお越しください。

2時間目 道徳 若杉浩一教諭 地域とデザイン、そして企業

個人的には今年一番の神プレゼンでした!今回来てとてもラッキーというか、このプレゼンに呼ばれた気がしますw
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大手スチール家具メーカーに入社されながら、個人では各地方で杉を使ったデザインを通じたまち・こと・モノづくりをボランティアで行うようになったいきさつやチャレンジについて、強烈なパッションでお話してくださいました。
ちなみに、この写真にある杉を使った教室や我々が座っている椅子も、若杉先生が関わって用意されたものだそうです。

儲けりゃ何してもいいのか!!!

もちろん法に触れるとかではなく、デザイナーの理念に基づいて社会に役立つ仕事をしているのかという意味です。

  • 本来デザインは社会の資本なのに、なぜ企業だけが握っているのか

  • 会社のデザインだけでは情熱で心が震えない(心がざわざわする) ことへの疑問

  • 欧米には正しいデザインを活用する社会の基盤ができているが、日本では企業が商材を売るための手段として活用される。

企業活動ではリーチできない課題や、既存の評価尺度がない(マイナスの評価すらある)課題には、個人で先にリスクを背負ってチャレンジする。

  • 仲間が減るのは本物を探すプロセス

  • 身銭を切ってでもやりたい人が本物で、お金が先に来ると正しい判断を鈍らせる

  • アフターファイブに社員が集まってくるー>オフィスではなく社会に出てデザインをするので楽しい
    地域の人に心から「ありがとう」と言われる、心が震えるデザインワーク

  • 企業とプライベートでの活動の二つの視点があるから物事が正しく見える(ズレがわかる)
    利益がなければ企業は存続できませんし、理念がなければ社会に役立つデザインは生まれないのだと思います。

企業とスギダラ(日本全国スギダラケクラブ)の関係

【杉だら】日本全国スギダラケ倶楽部 【スギダラ】

SUGIFT | 杉のお祝いモノ専門店

  • 日向市のまちづくりのお話の中で、駅の建築に杉を使うためにJRを説得した苦労話から、駅の周りに人が集まり、郊外からお店が戻り、ニュースが生まれ、結果として収益が上がったこと。

  • はじめは杉材の導入に強く反対していたJRも、地域の方々から家族とまで呼ばれるほど企業と社会が一体になったこと。

  • 規格が揃いにくい上にひび割れの可能性のある杉材は企業から見ればクレームの塊でも、地域の愛着があれば大切に使ってもらえるし、杉材の特急電車への活用から「ななつ星」へと繋がった。

  • スギダラに共感した地域の担当の方の協力で、空港内の手荷物検査場など、通常ではあり得ない導入が行われた、地元の素材を使ったビッグファニチャー の事例。

  • 無印良品 有楽町店での杉の活用では、同社の方針が土着化(地域のいいものを世界に売っていく)にまで舵を切ったこと。

などなど、企業が価値に気づくと、経済の実体がドラスティックに動いていくと話されていました。

質疑応答では、強烈なパッションに感化された参加者の方々からたくさんの感想が述べられていました。

3時間目 共生 原田英男教諭 牛は人と自然の「仲人」

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原田先生はつい最近まで農林水産の役人として活躍され、TPPの交渉などを現場で担当されていた立場から、これからの農業についてお話してくださいました。

まず兵庫県豊岡市でのコウノトリ再生プロジェクトのお話の中で、かつては役牛として働いていた牛が機械に変わり、堆肥が化学肥料に変わっていく中で環境に住む生物の役割の変化と共に多様性が失われ、あっと言う間に絶滅したことをご説明されました。

そういえば子供の頃田んぼにいた生物のかなりの種類が、今では全く見なくなったのは、単なるノスタルジーで片付けられるものではない気がします。

化学肥料や効率化自体は悪ではありませんが、近代農業化が抱えるマンモスの牙(定向進化)の課題として、量の拡大がもたらす価値の低下や、投資などインプットに見合ったアウトプットのバランスが取りにくいなどの問題も出てきたので、天然記念物のコウノトリと共生できる地域を取り戻すことをバロメーターとした改善がなされているのだと思います。

むかしむかし、牛は「共生」の仲人だった

草だけを舌で絡め取って食べる牛と、前歯で根っこごと食べてしまう馬やヤギでは、環境へのインパクトが違うそうで、日本では昔から 夏山冬里(夏は深い山、冬は里の小屋で飼う)と呼ばれる飼育が行われてきたとのこと。
隠岐の島や熊本県の草千里の草原も、牛を計画的に放牧して景観を維持していると説明されていました。

放牧で蘇る里、作り出す農村景観

牛の放牧エリアを簡易に設定可能なソーラー電気棒柵を使った、レンタルカウの利用は、小規模から放牧が可能。
宮崎県小林市の市営牧場では、耕作放棄地化する地域を放牧で再生し、人的コストをなるべくかけずに作り出す農村景観など、もともと地域がもつポテンシャルから新しい地域資源を生み出したお話。

放牧の分野でもITの発達で不便さをカバーし、メリットを上手く引き出せるようになりつつあるそうですが、課題は過去に放牧から近代農法に投資している農家が、また放牧に舵を切るための物理的・心理的なハードルがあるそうです。

農業はハードの大きな投資が必要なので、近代農法への切り替えも相当な決心が必要だったと思われます。
将来的に新しい放牧の選択肢も選べるようにするには、プレ導入のためのレンタルカウなど、お試しのしやすさ・止める際のリスクの低さはマストになるのかなと思いました。

感想

今回は色々な角度から地域・個人・企業の関わりについて考える機会になりました。

特に、2時間目の道徳の時間に若杉先生がお話された「欧米には正しいデザインを活用する社会の基盤ができているが、日本では企業が商材を売るための手段として活用される。」は、そのままITの世界の道徳にも当てはまるような気がしました。

私にとっては気持ちのザワザワを追求するためにITのコミュニティがあるのかもしれませんし、多様な考えを持った人たちを一つにするのではなく補完しあう関係をつくり、企業や一部の人の出番の独占ではなく、できるだけたくさんの方と共有し、サポートするのがコミュニティ運営者の役目の一つなのかもしれないと思いました。

ではまた!