山形のおっさん達がScratchワークショップにチャレンジしたはなし
皆さんこんにちは!
今回は8/11に有志のメンバーで開催した、Scratchを使った子供向けのコーディングワークショップのレポートをいたします。
scrach-yamagata.doorkeeper.jp イベントサイトのロゴやイメージはボランティアメンバーの石川さん作です。さすがプロ!
おそらく山形で初めてとなるCoderDojoとリンクしたボランティア主催のScratch教室は、親御さんや我々ボランティアを含めて約20名近くが参加して、夏休みの午後に和やかな雰囲気で行われました。
参加してくださった皆さん、イベント開催に際し、企画・講師・デザイン・会場提供・買出し・運営などなど、たくさんのご協力をしてくださった皆様、ありがとうございました。
会場を提供してくださったコワーキングスペースなれあい
山形のコワーキングスペース knowledge and idea 『なれあい』平日10:00~18:00 ドロップイン500円から Tel. 023-616-4649
Scratch(スクラッチ)について
Scratchとは、MITが開発した子供にも使える教育用のプログラミング環境(ソフト)です。
世界中にScratchを教えるチューターと呼ばれるボランティアがいて、CoderDojo(コーダー道場)というボランティアによる無償のプログラミング教室が、世界63カ国1000箇所、国内でも40箇所近くで行われているそうです。
http://www.coderdojo.jp/
東北では今回ご協力いただいた砂金(いさご)さんたちがコワーキングスペースなどで「Coder Dojo Sendai/Izumi」を開催されています。
https://www.facebook.com/CoderdojoSendai/
また、チューターによる教育を含めたScratchのデザインとして、作品を公開・共有したり、ユーザー同士がコミュニケーションできる機能を通じて、コードをシェアする文化や著作権の尊重、作者への敬意やコミュニティへの貢献など、プログラマーのベースとなる重要な要素を学べるのが特徴的です。
他にもScratch DayやDojoConなどグローバルなイベントも開催されていて、多くの企業がこの活動を支援しています。
Scratchを通じて世界中の人たちと交流できるチャンスがある点も広く支持されている理由なのでしょう。
http://dojocon.coderdojo.jp/
今回は恥ずかしながら山形ではだれもCoderDojoのチューター経験がなく、まずは一歩踏み出すために、宮城県でCoder Dojo Sendai/Izumiをされている砂金さんにご協力をお願いしてCoderDojoではなく「スクラッチチャレンジ山形!」として開催することにしました。
ちなみに私が予習に使ったのはこちらです。
当日
ボランティアスタッフからのご挨拶やScratchの紹介のあと、いよいよ子供達がゲームを作っていきます。
Scratchの紹介をするコワーキングスペースなれあい管理人の成田さん
今回参加した子供達ほぼ全員が初心者でしたので、砂金さんに「猫逃げ」の作り方を教えていただきながらゲームを作りました。
サンプル
https://scratch.mit.edu/projects/57827110/
「猫逃げ」は以下のような構成でつくられます。
- 猫のキャラクターが画面上を左右に動き回るようにする
- ネズミのキャラクターを追加して、マウスポインターに合わせて動くようにする
- ネズミが猫にぶつかったらゲームオーバーになるようにする
- 猫の数を増やしたり、それぞれの動くスピードを変えたりしてゲームを難しくする
- ここまで出来たら、自由に改造して遊ぶ
勉強になったこと
個人的に勉強になった点は、子供達が「なぜ?」と疑問を持っている表情を見逃さず、猫やネズミが動くしくみを説明すると、納得した表情でコーディングに打ち込みますが、疑問を置き去りにして説明を進めてしまうと段々と興味が薄れていく感じが伝わってきました。
この辺は砂金さんのように経験や情熱が必要だと感じましたが、子供達の好奇心や理解力を信じできちんと伝えるのも大切なのでしょう。
また、Scratchではキャラクターや背景が自由に選べるのですが、海やサッカーグランドなど、自分の好きなテーマにすると俄然やる気がでるのも印象的でした。
武田さんがタブレットでできるScratchのもっと簡易版のScratchJrを紹介されていて、マウス操作が難しい小さい子にはこちの方が好評でした。
http://www.gizmodo.jp/2014/08/post_15340.html
感想
やってよかった!
まずはたくさんの方に楽しく参加していただけて、今後も継続できそうな手応えを感じました。
実は2014年に仙台で開催したイベントで、縁あって砂金さんがCoder Dojo Sendai/Izumi出張編を開催してくださってから、いつか山形でも開催できたらと思っていたので、今回有志のメンバーで力を合わせて実現できたことがとても嬉しかったです。
その時のイベント
http://jft2014.jaws-ug.jp/timetable/
今後は学生ボランティアや参加した親御さん・お子さん達、教育関係者の方々もチューターとして積極的に参加できる活動に育っていけばいいなと思います。
また、コワーキングスペースなれあいのように、会場を提供してくださる企業や地域の理解が深まれば、より多くのお子さんが自己表現の一つとしてコーディングの楽しさを体験する機会が増えるのではないでしょうか。
私もプログラミングやオープンソースの文化、コミュニティの可能性をいろいろな方に教えていただきましたので、少しでも次の世代に還元していけたら嬉しいです。
ではまた!