AKATSUKA x HANEMAN TECH

My diary of cloud computing, Community, working strategy.

ハロー北京リージョン!AWS Summit Beijing 2017 初登壇滑走劇!

みなさんこんにちは、顔抜きジャーナリストの赤塚です。

先日7/26日にAWS Summit 北京に参加してきましたので、初めての中国トリップの様子をレポートしてみたいと思います。

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ちゃんとしたイベントのレポートはこちらのブログになります。
blog.serverworks.co.jp

AWS Summit 北京に参加した経緯は、上海ユーザーグループの共同オーガナイザーであるBeckyさんから今年の初めに「上海か香港にお誘いできるかもしれない」とお声がけがあり、二度とないようなチャンスに喜んでお受けしていたのが始まりです。
世界中にあるAWSのリージョンの中でも中国の拠点は以下のように特定の条件を満たした企業のみ利用できるもので、個人的にユーザーがどんな感じで利用されているのかとても興味あります。

中国 (北京) リージョンは 2014 年前半に公開されました。中国に顧客がいる、中国を拠点とする企業および多国籍企業が、Sinnet によって運用されている AWS 中国 (北京) リージョンの使用を始めるように現在招待されています。中国での AWS リソースの使用を希望するお客様は、世界共通の AWS アカウントとは別の、独立した認証情報セットである亚马逊 AWS アカウントを作成する必要があります。亚马逊 AWS アカウントを持つお客様のみが、Sinnet で運用されている AWS 中国 (北京) リージョンのリソースを使用できるようになります。

参照
リージョン - グローバルインフラストラクチャ | AWS
平たく言うと私には利用できないと言うことですね

中国のユーザーグループ
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ユーザーグループとしては特にリージョンによる違いはなく、オープンなカルチャーやコミュニティを愛する方々によって運営されています。

女性のグループも活発
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今回日本からの参加者は聞いた範囲ではヘプタゴン代表の立花さんと私だけのようですが、ラスベガスやソウル、シンガポール遠征にも一緒に参加して珍道中を繰り広げた仲ですので安心?です。
何かとおこるアクシデントを笑って楽しめる仲間がいるのはとてもハッピーですね。

ハッピーな人たち
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さて、いつも登壇をOKしてから移動手段を考えるのですが、東北から北京への直行便はなく、今回は一番コストパフォーマンスの良い羽田からの出発です。
羽田から北京首都国際空港へは約4時間、会場の「国家会议中心」へは空港からタクシーで約40分です。
と、振り返って書くのは簡単ですが、Beckyさんからお誘いを受けてから中国語のイベントサイトで場所を調べ、無事会場で自分の役割を終えて帰ってくるまで全てがサバイバルですw

私のアプリ操作ミスのおかげで空港からタクシーに乗るのに無駄に手間取りつつも、なんとかホテルに着くと上海UGの方々もいらっしゃって、オススメの北京ヌードルを食べながらいろいろお話できました。
AWS Chinaが用意してくださったホテルはなんと「InterContinental Beijing Beichen」で、初めてのスピーカー待遇に感動しつつ、翌日に備えて初日はサクッと終了です。

立派すぎる部屋に感動
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そしてイベント当日、会場に入るにはX線による荷物チェックや場合によっては空港で行うようなボディーチェックに加え、会場内にもアーミーみたいな警備員がたくさんいて、小心者の私は慣れるまで何もしてないのに怒られるのではとおっかなびっくりでした。第一関門の受付で日本語が通じない中スピーカーであることを泣きながら説明し、万能のスピーカーPassを手に入れてキーノート会場に入ります。
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今年のエントリー数は13,000人以上と、昨年に比べてかなりの増員のようです。オープニングの演出も素晴らしく、他のスタッフの方も見るのを楽しみにしていたそうです。
我らがロックスター、アマゾン・ドット・コム ワーナー・ボーガスCTO氏のスピーチに後ろ髪を引かれつつ、私たちは自分たちのリハーサルに向かいました。
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途中にある展示ブースもなかなかの人出でAWSへの関心の高さを感じます。
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リハーサルを無事に終え、私たちのターンです。
発表風景や資料はAWSの方でアップされるそうなのでのちほど。

コミュニティ枠というレアなセッションかつ中国語ではないので満席にはなりませんが、心配したよりも参加者がいて、質疑を含めて内容の濃い交流ができたのではないでしょうか。
立花さんは海外で2度目のAWS Summit登壇ですのでさすがに落ち着いていて、自慢のロボット「ヘプタくん」と一緒に上海デビューを果たされていました。

立花さんのハイライトは、中国UGの方に強く勧められて直前に仕込んだ青森出身の「PPAP」ネタでの鮮やかなスベリ。
私のハイライトは、ビシッとウケるはずのスライドの直前でカミカミになって、なんとも言えない笑いを誘ってしまったこと。

北京のステージには魔物が住んでいます。二人とも暖かい拍手や多くの質問にホッとしたのが本音ではないでしょうか。
発表後に質問を受ける立花さん
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勢いよくスベった言い訳はほどほどに、この日の夜はAWS China&上海UGの皆さんとの懇親会です。
とても高級なお店に連れて行ってくださり、どれを食べてもすごく美味しかったです。

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びっくりしたのはお店の料理の数で、雑誌のように分厚いメニューの中から初めて食べる中華料理を選ぶのはとても楽しい経験でした。
ただあんまり美味しいと言い過ぎて「なんでも美味しいわけない」と言われる始末で、「このカニのジュワッとくる味が斬新かつ美味しい」などもっと具体的に言った方がいいなと、この先役に立つのか分からない反省をしたのでした。

そして北京の夜は終わらない。
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今回の旅行でシェアバイクサービスのMobikeの体験ができたのは個人的に大収穫でした。
自転車は町中いたるところにあり、かなりの方が利用している様子です。
自転車の色はサービス会社ごとに違い、オレンジがMobike、黄色がOfo、青がたぶんXiaoming Bikeで、それぞれ別のアプリを使うようになっていました。

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Mobikeは最先端のテクノロジーを駆使した世界最大のスマートバイクシェアのプラットフォームです

Mobikeの場合、自転車を利用するには自転車に貼ってあるQRコードを読み取ると開錠できる仕組みになっていて、価格は30分1元(約16円)とのことで、利用方法や価格はそれぞれ違うようです。

乗った感じはタイヤの空気もバッチリで快適でした。他のレビューでは重たくて乗りにくいともありましたが、私には特に不便はない印象です。
北京の夜は思っていたよりも街灯が少なく、日本と比べると落ち着いた雰囲気で、知らない土地で自転車に乗るのはとても気持ちがいいです。

翌日、イベントの役目は終わったので北京の様子を見に少しだけ出かけてみました。
短時間の観光ならと、UGの皆さんのイチオシだった紫禁城に向かいます。
紫禁城まではオリンピックパークのエリアから車で一時間ほどで、日本円で1500円もあれば余裕でお釣りがくるはずです。
世界遺産紫禁城はさすがのスケールで建築物も素晴らしく、中国のスケールの一端を見た気がしました。ぜひ次回万里の長城も見てみたいです。

広い!そしてとにかく暑かった…
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最後に東北珍道中コンビで楽しそうな打ち上げ風景。うっかりホテルの部屋に財布を置いてきてしまって、私の財産はポケットに入っていた20元だけ…ごめんなさい。わざとじゃないんです!
会社のブログでべた褒めしておきましたのできっと許してくれることでしょう。

和気あいあいとした打ち上げ風景
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今回の旅行で一番印象に残ったのはタクシーの運転がアグレッシブすぎたことですが、もう一つ大切なことは今回実際に行って登壇し終わってみると、期待していた大きな達成感の代わりに、参加者やUGの皆さん、AWSの方々の暖かさの方が強く印象に残った点でした。

未経験なことに対して必要以上に不安を感じたりすることもありますが、仲間を信頼してしっかり準備して思い切ってチャレンジする方がいいですね。そして信頼こそがコミュニティの可能性を広げる大切な要素なのかもしれません。
と、出発前の自分に言ってやりたいです。

さて今年はまだまだ旅が続きます!ユーザーグループのネットワークは想像を超えて広がり、次はAPAC UG共同で初めての開催となる韓国チェジュ島でのAPAC ユーザーグループ ミートアップです!
11月にラスベガスで行われるre:Inventの前にAPACコミュニティの交流を深めるのは大きな意味があるはずで、継続的な交流を通じて個人も企業もこれまでにない学びや成長が得られるように貢献していきたいです。

ではまた!