おっさん達が泣きながら海を越えた瞬間!AWSKRUG & JAWS-UG Meetup day #01 LCC乗り継ぎ韓国の旅
みなさまこんにちは、かおぬきジャーナリストの赤塚です。
今回はお隣の韓国にお邪魔して韓国のAWSユーザーグループ「AWSKRUG」と日本の「JAWS-UG」とで行った合同イベントをレポートいたします。
写真は自分のスマホのものと、撮影班の金春さん・安藤さんのデータを使わせていただいています。
一緒に行ったどんまいこさんのレポートはこちら
mnakajima18.hatenablog.com
まずはAWS韓国ユーザーグループ「AWSKRUG」の窓口になってくださったMinyoung Jeongさん、 Dohyun Jungさんをはじめとする韓国ユーザーグループの皆様、そして会場のご提供だけでなく、飲食や豪華なノベルティのご提供や多くのサポートなど、様々な手配をしてくださったAWS Koreaの皆様、我々の交流のきっかけを作ってくださったAWS Japanの皆様、一緒に行った心強い仲間に心から感謝申し上げます。
日本サイト
jaws-trips.doorkeeper.jp
韓国サイト
모임내용
今回のイベントの目的はこちら。
- これまで何度も来日してくださっているAWSKRUGの方々に対して、今度は我々が韓国にお邪魔して直接感謝を伝える。
- これからのお互いの成長にために、より深い親交ができるようにする。
イベントの概要
- Day1 お互いのコミュニティの紹介と懇親会がメインのCommunity day
- Day2 Tech dayとして、韓国・日本から4名ずつ登壇&ランチや懇親会での交流を行う。
AWS Koreaが入るGSビル
ホテルの近くからは三角っぽいシルエットが目印
Day0
私はケチケチ旅行で山形から仙台経由でLCCを乗り継いで行くことにしたため、山形 -> 仙台 -> 関空 -> 韓国と、無駄に時間がかかる日程。
リモートワーカーにとって関空は無料電源スポットもあって何時間トランジットしても平気なリモートオフィスなのですw
トランジットというか普通に仕事して日が暮れる頃に仁川国際空港に到着
初めて訪れた韓国は日本との時差もなく、気候もそれほど変わりないし、日本語もかなり通じます。
ちょっと心配だった両替は空港でトライしてみるとゲーセン並みに簡単で、10秒程度で出来てしまいます。
ホテルまでの移動は観光を兼ねてバスに乗ってみることに。BGMはもちろん「1/6の夢旅人」w
荷物がいっぱいあってもリムジンバスで楽チン
空港のInformation counterでホテルまでのバスを聞いて乗ると、予約していたベスト ウェスタン プレミア カンナムのエントランスまで1時間ちょっとで連れて行ってくれるとのこと。
ベスト ウェスタン プレミア カンナム (韓国 ソウル) - Booking.com
今回訪れた韓国の中でも新しい都市の江南エリアでは、交通や諸々のインフラも日本とほとんど変わりませんでした。 思い切って行ってみた韓国は美味しいものだらけでとっても居心地のいい国です。
ホテルは会場を提供してくださったAWS KoreaオフィスのあるGS Tower Yeoksamまで徒歩20分ぐらいの位置にあります。
私は22時過ぎにホテルにチェックインし、1日早く到着していた青森の立花さんと合流。
お互い発表の準備があるので、遊びに行きたい気持ちをグッと抑えつつ、散歩がてら近くのセブンイレブンでちょっと買い物をして1日目の夜はおしまいです。
部屋はとってもキレイで快適です。
Day1
イベントは夕方からのため、午前中に到着されたASCII.jpの大谷イビサさんと合流し、3人で南大門までタクシーでランチしに行くことに。
ピカピカのビルや高級車が目立つ江南と違って、ローカル感満点の市場や細い路地が続く飲食街など、やっと外国に来た感じが出てきましたw
一人だと大抵慣れたコンビニで済ましてしまう私も、今回ご一緒してくださったイビサさん・立花さんの行動力のおかげで思わぬ観光ができました。
タクシーの方のおすすめでタッカンマリにトライ。イビサさんの嗅覚でここに決定w
これをハサミでぶつ切りにして15分ほど煮て食べます。
コチジャン・醤油・酢・ニンニクなどが入ったマジックスパイスにつけて食べる
コンビニおにぎりもおいしい。
ランチの後は会場に移動です。
会場ではみなさんに温かく迎えていただき、初めて訪れる韓国に来てこんなおもてなしをしていただけるなんて、胸が熱くなるほど大変な幸せでした。
日本だけでなく海外にまで同じ価値観を共有できる仲間ができるってすごいです。
最終確認中。細かいオーダーは移動中にオンラインで共有済みです。
イベントTシャツできてる!! Tシャツのデザインは一緒にアイデアを出し合ったコンセプトを、Minyoungさんの会社のデザイナーさんが形にしてくださいました。
象徴的な建物のシルエットと、韓国語のロゴがクールです。
横断幕まで!!
MEGAZONEさんのノベルティTシャツ!
韓国の距離感覚が分からず南大門から江南に戻るのに予想以上に時間がかかってしまったところ、すでに韓国チームの方々が準備を済ませていただいたおかげで大きな問題もなくスムーズにイベント開始です。
韓・日・英語が入り乱れる勉強会も、DoHyunさんの素晴らしい通訳のおかげでテンポよく進みます。
まずはAWSKRUGリーダーでAWSヒーロー アジアパシフィックのMinyoung Jeongさんから
What about AWS Korea UGのお話。
昨年11月にオープンしたソウルリージョンができる前から組織されている。
ユーザー数はリージョン開設前の5000人から約2000人規模で爆発的に増えているとのこと。AWSKRUGはFacebookグループで情報共有されていて、メンバーは7500人以上にもなる。
先日参加されたJAWS DAYSの基調公演の内容に刺激を受けて、韓国のイベントでも同じような話をする予定。
クラウド婚にはとても驚いたそう。
これからはナレッジベースとなるBlogやJAWS-UGのような地域ベースの勉強会も行っていきたいとお話しされていました。
韓国はソウルに多くの人口が集中しているため、日本ほど地理的な問題はないそうです。
次はJAWS-UG代表の立花さんからJAWS-UGの紹介。
JAWS-UGの成り立ちや活動の紹介の他に、我々が抱えている課題なども共有されていました。
コミュニティ運営やリーダーの代変わりの課題など、韓国の皆さんからも多くの質問がありました。
日本の企業が新しいサービスを構築する場合、オンプレとクラウドの選択される割合はどのくらいですか?
支部を中心に運営しているコミュニケーションはJAWS-UG以外にもありますか?
日本のローカルグループのリーダーの決め方について教えてください。
リーダーを交代する場合の成功事例があれば教えてください。
などなど、他にも多くのご質問をいただきました。
コミュニティのあり方をシェアするのはお互いのベンチマークにもなりますし、我々が試行錯誤している全てをオリジナルなコンテンツとして共有して、お互いの健全な成長のためにこれからもっとディスカッションの機会を増やせたらいいなと思います。
各コミュニティの紹介の後は会場で軽食を取りながら懇親します。
アフターパーティーはいよいよお楽しみのプルコギです!
後から到着したメンバーも徐々に合流して、1日目は楽しく終了しました。
お互いの文化やビジネスのことなど、いい雰囲気でざっくばらんに会話が進みます。
これは韓国語でもオデン。美味い!
次の会場に向かうみなさま。
地元の方もオススメです
プルコギ店にきた。これは韓国伝統的なスタイル
まだまだ続く...
2AM、まだ食べるのか...
Day2
いよいよ本番のDay2!
今日は韓国と日本から4名ずつ、計8名がプレゼンテーションを行います。
Day1はクローズドな30人程度でコアコミュニティ内でのディスカッションでしたが、Day2はもっと多くの方がいらっしゃいます。
我々は10時ごろ会場に集合、11時ごろからイベントスタートです。
コーヒーカウンターがありがたいです。
日韓の通訳は Dohyun Jungさん・SangUk Parkさんのおかげで非常にスムーズです。
まずは改めてAWSKRUGとJAWS-UGの代表からご挨拶。
Minyoungさんからは、第一回の意味はとても大きい。韓国と日本はよく「近くて遠い国」と言われるが、これからAWSを通じて交流していこうとお話しがありました。
立花さんからは改めて今回のお礼と、我々の発表内容などについて案内がありました。
AWSKRUGのターン
内容の素晴らしさもさることながら、笑いのレベルが高いです!
ざわつく日本陣営ww
一番目はDohyun Jung(ジョン・ドヨン)さんから
「日本活用マニュアル」として、韓国の方々に対して日本の技術サイトの活用方法などの紹介です。
ドヨンさんは開発者向けポッドキャスト「俺わプログラマだ」の提供や、日本の技術Blogの韓国語翻訳などをされている有名人です。
ご自身のキャラクターは奥様が描かれていて、結婚前のかわいいものから結婚後に夫婦喧嘩して今のキャラクターに変えられえたそうですw
今回お忙しい中通訳をしながら発表や全体のプランなど我々のサポートまでしてくださり、大変お世話になりました!
二番目は福岡在住で、Fusic社所属のJeong Min Jo(チョ・ジュンミン)さんから
太陽光発電管理システムの事例について。
チョさんのように韓国・日本の両方で活躍できる方がこれから増えてくるのではないでしょうか。
次はカップル向けSNSのBetweenを1提供されているMyungbo Kim(キム・ミュンボ)さん
S3のストレージ利用料を劇的に削減した事例のおはなし。
Betweenはグローバルで17,000,000ダウンロードものユーザーがいて、S3に11億枚(738TB)ものユーザーの画像データを保存していたものを、ユーザーエクスペリエンスを損なわずに184TBまで削減されたとのこと。
画像データの圧縮方法やデータの移行方法など、非常に詳細にレポートしてくださいました。
ランチタイム
ランチパック美味しかったです!甘辛いソースが絡んだ唐揚げも韓国独特のものだそう。
そして、Beat CTOのMinyoung Jeong(ジョン・ミニョン)さん
サーバーレスのリアルタイム分析システムのはなし。
リアルタイムの定義として、バッチ処理との時間の単位が違いや、サーバーレスアーキテクチャはマイクロサービスアーキテクチャの実現と相性がいい点などを非常にわかりやすくご説明してくださいました。
ミニョンさんは我々との窓口やイベントTシャツのご準備など、とても親切かつパワフルに企画を進めてくださいました。
JAWS-UGのターン
日本メンバーはみんな手探りでの発表のためそれぞれ鉄板ネタで勝負ですw
エモい話が中心ですが、JAWS-UGのコミュニティのストーリーについて、発表者それぞれのバックグラウンドを通して立体的に紹介するのが大きな目的で、発表者の順番もスライドの内容を踏まえて直前に調整し直しました。
さらに、翻訳のボランティアがあるにもかかわらず何人かは英語プレゼンにチャレンジしてみるなど、海外で無駄にハイプレッシャーな状況に追い込みますw
まずは金春さんのJAWS DAYSKeynoteを英語版でrecapします。
我々が伝えたいコミュニティのコンテキストや価値観を共有する意味でも欠かせない内容でした。
kintoneのデモも好評で、発表後もデモの続きが見たいとリクエストされていました。
金春さんが完璧にやりきるのを見ながら、私のプレッシャーがMaxに高まります。
このハイプレッシャープレゼンターの後はやりにくいww
私からは自分のバックグラウンドの紹介とJAWS DAYSのレポート。
www.slideshare.net
私もなんとか発表をやり遂げて次のターンにプレッシャーをかけますw
韓国UGの方が日本に来て勝手がわからない中プレゼンされた大変さがよくわかりました。
海外での登壇でどんな方が参加されるのか、そもそもネタが通じるのかなど全く予想がつかない不安や緊張をコミュニティ同士で理解し合うのも大切だと思います。
後輩たちに我が子のように見守られながら頑張る私w
デジタルキューブ代表の小賀さんからはコミュニティへの貢献とビジネスモデルのお話。
なんでしょうこの組長の会場を掌握する感じ。海外でもやっぱりモンスタープレゼンターでしたw
www.slideshare.net コミュニティへの貢献と即実行は韓国の方にも響いていた他、リモーワークの内容にも関心がある方が多く、お互いの感覚の近さを感じました。

最後はJAWS-UG代表の立花さんから、地方でのAWSを活用するお話。
www.slideshare.net
立花さんは挨拶も含めて合計4回は登壇しているのですでに有名人です。
エンタープライズ企業以外での具体的な活用方法は韓国の方にも大きなベンチマークになったようです。
トリは代表が締めます
発表後は私も含めてみなさんホッとした感じで、長かったプレッシャーから解き放たれていましたw
LTタイム
韓国でもライトニングトークはLTで、ルールも5分で同じです。
日本から4名、韓国から1名の5人が発表しました。
これからLT5連発 トップバッターは我らがイビサさん。
コミュニティによるメディアの巻き込み方については韓国の方にもとても印象的だったようです。
二番手は神戸UGから、昨日巻き込まれた安藤さんw
飲み会の話の流れで登壇することになるJAWS-UG流の巻き込み事故です。
三番目は関西女子会から伊藤さん
伊藤さんは日本側のマイクロスポンサーの手配や女性陣のサポートなど、お忙しい中たくさんのご協力をしてくださいました。
JAWS DAYSで喜んでいただいたカルタと麻雀をプレゼントするために、関西のメンバーの方々がコンテンツを翻訳しています。 AWSカルタを考案された吉田さん、AWS麻雀を考案された片山さんのおかげで海外の方にも日本のコミュニティのコンテンツを喜んでいただけました。本当にありがとうございます!
AWS麻雀とカルタが海を越えたw
4番目は安藤さんと同じく巻き込まれた神戸の伊藤さん
急遽登壇することになったのにナイスファイトでした!100回の参加よりも1回の登壇ですね。
ラストは元AWS Korea SAで現在はPivotalに所属されているYounjin Jeong(ジョン・ユンジン)さんです。
現在のビジネスのご紹介や元AWSJ SAの今井さんとJAWS DAYS 2015に登壇されたお話などをしてくださいました。
Younjinさんは今回のイベントを非常に喜んでくださった一人で、また機会があればJAWS DAYSで登壇されたいと話されていました。
ぜひまた新しいステージで活躍されているお話を聞かせていただきたいです。
今回のLTに参加したうちの3名は韓国に来て急遽登壇にチャレンジされました。
チャレンジしてみたくなる熱量を感じるイベントと、韓国の皆様の温かいサポートのおかげですね。
デジタルキューブの小賀さんが教えてくれたチャンスを生かす方法はこちら。
いつ来るかわからないLTの5分!
gigazine.net
JAWS-UGイベントご招待をかけたAWSカルタ大会
そして最後は日本のマイクロスポンサーからのプレゼントとして、日本の勉強会への招待券をかけたカルタ大会です!
このアイデアは当日JAWS-UGメンバーから出たもので、韓国の方も非常に喜んでいました。
初めてのカルタなのにみなさんメチャレベル高い!
周りで聞いていた方々も思わず参戦w
日本行きのチケットをゲットしたお二人と参加した皆様。
そして終わらない懇親会の始まり
これうまい!
ミニョンさんと!
いつもさりげなく、手厚いサポートをしてくださったチャニーさんと。
いろいろ終わって機嫌いい人たち
さいごに
今回のイベントが実現したきっかけは、2016/3/12(土)に行ったJAWS DAYS2016にAWSKRUGからAWS Japanの紹介を通じてMinyoung Jeongさん、 Dohyun Jungさんが登壇してくださったことでした。
イベントの二日後にお礼と今後のお互いの友好関係の継続についてメール差し上げたところ、すぐにお互いのコミュニティの成長ストーリーやAWSの活用状況を共有しましょうとお返事をいただき、イベントの実現に向けて具体的なディスカッションが始まりました。
具体的なディスカッション風景
準備段階からとても楽しく、いつものようにGoogle Docsで作った企画案やスケジュールのたたき台を共有しつつ、チャットでディスカッションをする形で、英語と日本語とスタンプが入り混じったコミュニケーションが新鮮でした。
なによりもホストしてくださった韓国の皆さんの行動力なしには、着手から約一週間で日程と会場・イベントのアウトラインまで作成し、国を超えたこれまで経験したことがないイベントの実現はなかったでしょう。
今回の歴史的な一歩で、近くて遠いと思われていた日本と韓国のコミュニティはもはやNo borderです。
Life is about the people you meet, and the things you create with them.
So go out and start creating.
帰りは関空でのお土産のせいで外国に行った感ゼロwww
감사합니다 everyone, ありがとうございました!