AKATSUKA x HANEMAN TECH

My diary of cloud computing, Community, working strategy.

熱中小学校 第1期生 学級日誌#1

最近人生二度目の小学校「熱中小学校」に入学しました。
できるだけたくさんの方に興味を持っていただけるように、参加の記録を書いておこうと思います。

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熱中小学校:http://www.necchu-shogakkou.com/

「熱中小学校」とは、山形県高畠町にある時沢小学校(2010年3月廃校)を活用した地方創生プロジェクトで、「もう一度7才の目で世界を」をスローガンに、大人が学ぶ学校として2015年10月に開校したものです。

参加者は第1期生85名で、北海道から愛知県と色々な地域から参加、年齢層は19歳から77歳まで、この小学校の卒業生や元教諭の方まで参加されています。

紹介ムービー

素晴らしいのでぜひご覧いただきたいです。 www.youtube.com

「熱中小学校」としての主な目的は以下の3つで、個人的には山形県にいながらにして、たくさんの方々と交流できる点に魅力を感じて即申込みしました。

  1. 再興小学校を利用した地方と首都圏のソーシャル社会塾
  2. 地域との共生(林業、農業、里山)を学ぶ場
  3. 最新技術や人が集まり、創業精神を育む場

もともと小学校は地域の中心にあって、廃校になると大きな影響があります。思い入れのこもった建物の再興は学習以上の意味があるのかもしれません。

学習内容は、国語・算数・理科・社会・図工・道徳・家庭などなど。
小学校の教科書とは違う最新の情報が満載です。

基本的な計画はありますが、これからさらにイベントが追加される予定で、どんな内容になるのかとても楽しみです。
熱中小学校 第一期 講義日程:http://www.necchu-shogakkou.com/#!about4/chr3

講師陣は経営者や大学の研究者の方々で、スペースマーケット CEOの重松校長、ソラコム代表玉川教頭をはじめとした約40名もの錚々たる講師陣が、それぞれの得意分野についてボランティアで講義を行います。
教諭一覧:http://www.necchu-shogakkou.com/#!teachers/cdf0

真夏のオープンスクール

2015年8月1日~2日に開催されたサマーオープンスクールでは、真夏の暑いなか耕作放棄地となったぶどう畑を再生する作業や、体育館での特別講義が行われました。

ぶどう畑の再生プロジェクトでは、5年ぐらいかけて作業を進め、収穫したブドウを地元の高畠ワイナリーで醸造する計画です。
講師も生徒も汗だくでしたが、とても楽しいサマースクールでした。

高畠はぶどうの産地で地元産のワインがとても美味しいのですが、寒暖の差が大きく、冬は家が埋まるほど雪が降り、夏はとても暑いです。ただ都心と違って朝晩は涼しく、冬の雪景色は文字通り絶景です。

この時点での参加者は60名で、内訳は男性40名・女性20名。今後さらに拡大できるように対応中と説明されていました。 1階には5社のシェアオフィスがあり、 リモートワークのテスト実施の拠点としてもビジネスできそうな感じです。

  • サマーオープンスクールの様子


熱中小学校 サマーオープンスクール - YouTube

  • ドローンのデモ飛行


【熱中小学校オープンキャンパス】 ドローンのデモ飛行の様子 - YouTube

入学式

2015年10月3日、とうとう人生二度目の小学校へ入学です。
入学式前にまずは椅子作り!
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地元の金山町森林組合さんの協力で、なんと樹齢200年を超える金山杉を使って授業に使う椅子を組み立てました。
てっきり椅子はいただけるものと思っていたのですが、そんなことないですよねw
この椅子は次の生徒の方々へと大切に受け継がれていきます。

まじで入学式
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教頭先生とw
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アフターパーティー!
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各地の美女シリーズ
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そして授業開始

一回目の授業は参加できなかったのですが、ネットラーニングのシステムで後日閲覧できます。
県外の方もネットラーニングのおかげで、オンラインで授業に参加ができるのはとても便利ですよね。

二回目の授業は2015年10月24日に開催

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一時間目:国語

先生は 浮川 和宣 教諭(MetaMoJi株式会社:ジャストシステム創始者)です。
日本語の文字コードを、日本人が使いやすいような順序で候補を表示したり、一つの漢字を変換する「単漢字変換」から単語での変換、文節への変換までの苦労話など、日本人の我々には欠かせない、コンピューターで使う文字について分かりやすく解説してくださいました。

二時間目:図工

前田 一樹 教諭(富山大学 芸術文化学部 名誉教授)による「生活のデザイン 紙」についての授業でした。

  • 優れたデザインを生み出すには、物事を意識して見てよく考える「思索生知」が重要なこと
  • モノをどう扱うかを感覚的に知る手がかりになるアフォーダンスについて
  • 一流のモノやことに触れる経験が蓄積されて、分別がつくようになること
  • 地方が有する伝統文化こそ日本のアイデンティティーで、伝統を守るだけでなく革新の積み重ねで伝承していくこと(守る姿勢に入ると先細りになる)
  • モノだけでなくコトをデザインするはなし

などなど、デザイン以外の分野でも参考になるお話しを、実例を交えて詳しくお話ししてくださいました。

三時間目:生活

金川 裕一 教諭(キューアンドエー株式会社 代表取締役
社内ベンチャーから200億円企業へ「失敗から学んだ生きる秘訣」
ジャパネットたかたのPCセットアップサポートや、キューサイやずやテレマーケティングなど幅広く手がける同社について、横河電機での社内ベンチャー立ち上げから現在までのお話しを通じて学んだことをお話ししてくださいました。

  • 経営者として交際費を使う:人を見極める目を養う
  • ある企業の経営破綻の際に、35歳以上で子持ちの社員を対象に募集をかけ、時間をかけて一人一人と面接をして採用を行ったこと
  • 全ては自分次第、他責ではなく自責、自分の心を穏やかにコントロールする
    など、骨太な内容で今後の糧になる内容ばかりでした。

まとめ

それぞれとても楽しい内容で、80分の授業があっという間に過ぎてしまいました。
見学も自由にできますので、興味がある方は気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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ではまた!