AKATSUKA x HANEMAN TECH

My diary of cloud computing, Community, working strategy.

AWSの女性ユーザーグループが歴史的な一歩!Vietnam AWS Community Day 2018 - Ho Chi Minh City

みなさんこんにちは、赤塚です。

前回投稿したタイでのAWSユーザーグループによる交流イベントに続き、今回は9月17日にベトナムホーチミンで行われたAWS公式のテックカンファレンス「AWS Community Day」に参加した様子をレポートいたします。

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ホーチミンへは成田からタンソンニャット国際空港まで約6時間程度、時差は日本から見て-2時間です。
通貨はVND (ドン)で、最小単位が200VND (約1円くらい)。硬貨はなく全て紙幣になります。
夜9時ごろ空港に到着して空港を出ると、出迎えやタクシーの客待ちなど、ものすごい人とバイクや車に圧倒されました。

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移動はタクシーやバスなどいろいろありますが、外国人にはライドシェアのGrabが便利です。
www.grab.com

空港からは街中まで車で20分。料金は500円くらい。
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GrabではUberのようにクレジットカード払いできる車のほか、バイクタクシーや現金払いでのタクシーも選べます。

ただし時間帯によってつかまりにくい場合もあり、特に深夜・早朝はクレジットカード払いではなく現金払いのほうが確実なようです。
ホテルのフロントから呼んでもらっても結局Grabを使っていたので、都市部であればとりあえずこのアプリだけあればなんとかなるでしょう。
バイクの川のようなものすごい交通量を体験してみたいならバイクタクシーがよいかもしれませんが、海外旅行保険には入っておくことを強くオススメします。

ホーチミンでの日程

  • 9/15: 各国のメンバーと合流
  • 9/16: APAC Community Leaders Meetup (ユーザーグループのメンバーのための交流イベント)
  • 9/17: Vietnam AWS Community Day 2018 (ユーザーグループによるAWS公式のテックイベント)

APAC Community Leaders Meetupは昨年韓国のチェジュ島で初開催されたユーザーグループのための国際交流イベントです。
AWS Community Dayはもともとアメリカ西海岸エリアで行われていたユーザーグループ主体のテックイベントで、アジアでは韓国のソウルでの開催を皮切りに、昨年からAPACエリアのユーザーグループ合同でも開催されるようになりました。

各国のメンバーと合流

集合場所
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日本・ベトナム・韓国・フィリピン・シンガポール・インド・タイの7カ国から約30名が合流して、ベトナム式?のウェルカムパーティーが行われました。
お久しぶりの方から初対面の方まで、みなさん和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。
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みんなでごはん
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カラオケ
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APAC Community Leaders Meetup

イベントはミトーというメコンデルタの入り口にある場所で開催されました。
ホーチミンから車で約2時間ほど離れた場所にあるらしく、朝6:45分集合してさっそく出発です。

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ミトーではそれぞれのコミュニティーの紹介や観光ツアーなどを通して交流を深めました。

会場
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紹介タイム
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すでにイベント準備のためにチャットでのやりとりは頻繁に行われていたものの、やっぱり実際に会うのがいちばんですね。
プロジェクトの進め方やチームビルディングの方法など色々異なる部分もあって、当日までうまく伝わっていないような不安もありましたが、文化の違う7カ国もの混合チームがお互いの違いを乗り越えてギリギリまで調整しながら根気よく一つのイベントを作り上げる経験は、それだけでも大きな価値を感じました。

メコン川の前で記念写真 (着ているのは伝統的な農民の服だそう)
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Vietnam AWS Community Day 2018

さて翌日はいよいよ本番です。
会場はDreamplexというコワーキングスペースを併設したビルで、朝から約250名ほどの方が参加されていました。

今回の目玉はアマゾンCTOのWerner Vogels博士による基調講演で、AWSのMLサービス群の説明から事例の紹介など、日本ではなかなか聞けない大迫力のプレゼンを間近でみれました。

でかい!
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数万人規模のスピーカーの公演を間近でみれるだけでもベトナムに行く価値がありますが、各国から集まったスピーカーによるセッションも非常に高度で、コンテナ・サーバーレス・MLなど技術のトレンドに違いは感じません。

各国からのスピーカーたち
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なんと韓国のユーザーグループは大学生のHyun Joong Kimくんによる発表で、内容も英語のプレゼンもとても素晴らしかったです。韓国でもAWSのユーザー数は急速に増えており、ユーザーグループの活動も非常に盛り上がっています。
特にAWSやユーザーグループからの学生グループへの支援や、新しいメンバーを増やす仕組みが非常に工夫されていて、コミュニティ運営に悩んでいる日本のオーガナイザーにも参考になるのではと感じました。

Hyun Joong Kimくん
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日本からは小深田あゆみさんと田尻彩夏さんが発表

小深田さん
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田尻さん
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ヘプタゴンの立花さんからはAWSカルタのデモンストレーション
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カルタチームは会場側とギリギリまで調整して大変でしたが盛り上がってよかったです。
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そして個人的に一番印象深かったのは、日本・ベトナム・タイ・フィリピンの女性メンバーとの意見交換などの交流を通じて、アジアの女性によるテックグループが誕生したことです。

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南米やヨーローッパなど世界各地に女性のユーザーグループはありますが、私たちが住むアジアの中で国を超えた交流グループが生まれたことは、AWSがもたらしたイノベーションがビジネスのあり方だけでなく、エンジニアのキャリアや働き方を大きく変えることを証明する歴史的なできごとだったと思います。
APACでのコミュニティーの交流はますます活発になっていくでしょうし、各国の女性のパワーで新しいヒーローを生み出すたくさんのチャンスができることでしょう。

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日本は超高齢化と人口減少に突き進んでいますが、一歩外に目を向けるとベトナムには800万人都市のホーチミンシティーがあり、平均年齢も20-30代で、街中はスクラップアンドビルドの真っ只中、たくさんのことが猛スピードで走りながら進化しているような印象です。

私たちも大きく発展し続けているアジアの中で、居心地のいい組織や地域を飛び出し、大きな時代の流れの中でテクノロジーの進化やキャリアのあり方を肌身で感じながらリアルタイムにアップデートいくのがよいのではと感じました。

今年もまだまだ旅は続きます。それでは!