Our special works of "JAWS DAYS 2016"
みなさまこんにちは。
かおぬきジャーナリストの赤塚です。
おかげさまでJAWS DAYSの後処理もある程度終わりが見えてきたので、今回の記録としてブログを書いてみたいと思います。
写真は撮影班の金春さんのデータを使わせていただいています。
まずは何と言っても大きな事故や問題もなく、なんとか無事に当日計画していた全ての予定を実施できました。
準備や運営に関わってくださった皆様、サポーター企業の皆様、そして参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
当日お誕生日だったくまもんもよろこんでいます
数字的なものはこちらで、詳細は公式サイトをご覧ください。
* 総参加者数:約1,100名(事前受付:約1,000名、当日受付:約100名)
* DoorKeeper事前受付数:1,540名(2016/3/12 7:00AM集計)
今回のイベントは2010年からのコミュニティの積み重ねと、関係者全員で作り上げたものです。
スタッフの中にも初めて参加される方も多く、いろいろな意味でNext somethingなイベントだったのではないでしょうか。
巻き込みに感謝
真夏のある日、青森でのイベントの打ち上げ中に前代表の金春さんからそれとなく、かつ強引にお話をいただいた時、即Diveを決意して「やります」とお答えし、その場で関係各所に捕捉されました。
貴重な経験のチャンスを与えてくださった皆さんに感謝申し上げます。
総括
それぞれバラエティ豊かだったトラックはどれも今回のテーマ「Move up the next cloud」を想像を超えた斜め上から表現していて、登壇者・企画者の方々が細部までこだわり抜いて作り上げている思いがひしひしと伝わってきました。
蓋を開けてみないとわからないセッション
海外から韓国のユーザーグループの発表も
セッションによっては後ろから登壇者が全く見えないほどの立ち見の数で、100席ほどのトラックの倍と思われる方々が楽しそうに参加されていました。
それでもみなさんが内容を把握できたのは新しく導入されたレシーバのおかげで、人によっては電源スペースでザッピングしながら会話を楽しんでいる方もいました。
レシーバの活用は、これからの会場の設計を大きく変える可能性を感じました。
後ろのものすごい立ち見のセッションとザッピングしながら談笑する参加者たち
また今回はサポーター企業様を含めて初めて参加する方々も多く、AWSへの関心の高さとコミュニティの認知度が以前と比べて大きく変わってきたと感じました。
我々が好きなフェアでオープンなAWSカルチャーとコミュニティの魅力を、多くの方と共有できたのはとても嬉しいです。
これからも勉強会やMeetupでの体験を共有する中で、引き続き我々の想いが少しでも伝われば幸いです。
今年のメイン画像のデザインは岩手のやちよさん作です
早朝から準備を進めるスタッフ。これからみなさんをお迎えしますよ。
懇親会の準備は参加者も一緒にやります
JAWS DAYS 2016のコンセプトの決め方と具現化
少しイベントの裏側に触れていきたいと思います。
まずこのイベントのコアなビジョンとなるコンセプトについては、WebサイトのAboutにあるとおりです。
そのたの具体的な内容はコミュニティ内のドキュメントを一部抜粋しながらご紹介します。
テーマについては、コミュニティ内で募集して多数決で決定しています。
原案はこんな素朴な感じです。しかもはじめはだれが出したのかも知らないのですが、決まってから青森の立花さんの案だと聞きました。
Move up the next cloud
「サーバレスとかIoTとかこれまでとは違ったクラウドネイティブな活用へ的な意味で」
他には以下のような案があって、私の決意表明的な思いと上記の決定案をコアにしつつ、それぞれの想いを汲む形でイベントがどうありたいかを最終的にAboutに集約させました。
New era of the cloud
Community can change the world
The Next Generation
the sky beyond the clouds
コミュニティの部分にも言及しているのは、コミュニティに関わる一人一人が思い思いの貢献の仕方でスターになれるような運営にしたかったからです。
「私たちコミュニティも、新しいメンバーが集い、新しい支部が生まれ、それぞれが補完しあいながら個人個人の可能性を広げられるように変化し続けています。
JAWS DAYS 2016は、イベントに参加したその日から何かしたくてたまらなくなるような特別な出会いや学びができるスペシャルな1日です。」
打算なく無邪気に今一番興味あることにフォーカスして、スペシャルな仲間と誰もしたことのない、まだルールや評価軸すらないことを前だけ見て実現していく。
ふと気がついたらコミュニティが世の中を少し面白くしていたら楽しいです。
思い思いにセッションに参加する来場者たち
イベントの準備について
準備はほとんど9割以上がリモートで行われます
コミュニケーションはSlack、プロジェクト管理はBacklog、ドキュメントはGoogledocsで行います。
リモートなのはオープンかつフラットにすすめられるメリットがあり、どこに住んでいても同じように参加できます。
みなさんお忙しい方ばかりですし、夜間や早朝休日などでも非同期に参加できる形が望ましいです。
以前はFacebookのチャットを使っていたのですが、Slackになって全体のコミュニケーションの様子が簡単に見渡せるようになったので非常に助かりました。
当日朝のミーティングで初めて顔をあわせる方も多いです。
準備段階で一番大事なことの一つだと感じたのは、熱量を持った方々が納得性を持って事に臨むには、強力なリーダーシップの他に論理性や客観性も大事な点です。
強いモチベーションを持った方々に協力していただくにはいわゆる情と理の二軸が必要で、もしオフラインだけで特定の地域の方だけがかたまってしまうと、他の地域の方は参加のしようがなく、熱が冷める=コミュニティのコアが無くなるのではと思いました。
企画や登壇者の決め方
実際にテーマを企画に落とし込む段階は最もパワーが必要なフェーズの一つで、所属する企業や個人の都合ではなく、コミュニティのパラダイムで企画を行うのが大切になります。
コミュニティのパラダイムとは、普段みなさんが社内で上司やクライアントから求められている業務に対する社内での判断基準とは別の、個人として興味があることを責任持って実現したいと思うもう一つの新しい尺度です。
また、コミュニティでは情報はオープンで、ベンダーよりも数倍情報を持っている場合もあります。
利己的・ウソ・おおげさ・紛らわしいものは躊躇なくダメ出しされます。
企画に際しての指針
抜粋
・開催テーマ「Move Up the Next Cloud」を体感できること
日常に帰っても何かしたくてたまらなくなるような、普段できない特別な出会いや学びができること
・参考: http://jawsdays2016.jaws-ug.jp/archives/40
・全国イベントを意識すること
トラックオーナーや企画者の役割
トラックオーナーとは、「センタートラック」や「ユーザートラック」など、テーマに別れた会場「トラック」の企画や登壇者を取りまとめるグループです。
良い企画は無邪気に興味があることを出し、お話しして欲しい人に直接交友がなくてもコミュニティのネットワークを通じて登壇してもらうので、結果として企画者も得られるものが大きいです。
反対に、参加者のメリットがない一方的なコマーシャル目的の発表は一番冷めますし、コミュニティをとおして熱狂的なファンを得るのとは真逆のリスクにもなるのでオススメしません。
企画時に気をつけること
抜粋
多くの参加者の来場が期待できるイベントでは、たくさんの方が登壇したいと思っています。参加者目線でフェアな選定を心がけましょう。
特に企画者が自ら企画・登壇する場合は、企画上本当に必要なキャスティングか客観的に判断しましょう。
登壇者に偏りがある場合はオーガナイザーから調整をお願いいたします。
ニーズのあるセッションはパンダも見にくる
伝統のAWSかるたも
AWS麻雀!
AWS のSAさんに直接質問できるブースも!
登壇者への橋渡
抜粋
企画への参加を通じて新しい出会いや学びを共有しましょう
・初めての方も含めて複数人で運営の経験を共有しましょう
・トラック内でのアイデア出し
(トラックオーナーの経験者は、)自分の分野や交友関係にとらわれず、広くアイデアが出るようにサポートをお願いいたします
コミュニティらしくリスクをとってクリエイティブなアイデアを出しましょう
企画を通じて普段できない出会いができるのも運営の楽しみです。 また、好きなことをするには時にリスクをとる必要もあります。無難な内容なら我々が改めて貴重なイベントの場で再現する必要はないでしょう。
サポーターシップ
先立つものがなければイベントは行えませんが、以下の二つが揃わないとイベント自体の軸がなくなってしまいます。
企業にとっても納得性のあるメリットを出せる(判断するのはコミュニティに近い方ではないので客観的に見ても合意が得られること。企業は財布ではない。)
我々の実現したいビジョンにご賛同いただけるように熱意を持ってご説明し、必ず合意を得る
ランチタイムサポーターとの交流
サポーターシップの目的
抜粋
JAWS DAYS 2016のサポーターシップは、ただお金を出すのみの形ではなく、サポーター企業様自身がイベントへの参加を通じて参加者とのより良い接点を増やし、コミュニティへの貢献を通じたファンの獲得など、エンゲージメントの向上を目的としています。
これまでコミュニティは個人の勉強の場として機能してきましたが、我々は、コミュニティは企業も一緒に勉強する場になると信じています。
コミュニティを応援することで個人のスキルアップだけでなく、企業の皆様にもその成果がリターンされる世界を作りたいと考えています。
そのためには、企業の皆様のコミュニティへの貢献が不可欠です。
これは我々の中で一貫していて、建前ではなく本気です。
サポーター企業の皆様もコミュニティと一緒に運営
特に、企業にとってコミュニティは「市場」ではなく、個人と同じく貢献を通じて信頼を得る場と考えますので、もし今後多くの方にご参加いただけるようになった場合には、我々の想いをより多くの方にお伝えできるチャンスとして生かしていければ嬉しいです。
コミュニティは無邪気な熱量でできている
我々が一番パワーが必要で多くの方にご協力いただきたい準備段階の時期にお手伝いいただけるのは心から嬉しいです。
ありがとうございます!
ascii.jp
最後に、感想とこれから
1,000人のコミュニティイベントは私にとって異次元で本当に刺激的な経験で、JAWS DAYSの実行委員長は一生に一度の経験だと思って懸命に取り組みました。
周りの方からは、去年と同じ会場なのと、我々自体が大きなイベントに慣れてきたため、無難にこなそうと思えば可能なだけに、今年のイベントを充実させるのは難しいと強くアドバイスをいただいていました。
こんなアドバイスがなければ、私個人としてのストレッチもしなかったと思います。
私は1回目のJAWS FESTAから全国イベントの運営に参加させていただいていて、JAWS FESTA 2014の実行委員長が決まった時に、経験を積むために関西での大きなイベントでコアの運営メンバーをさせてもらえたりと、幸運にもコミュニティとの関わりから得るものが多かったので、これからまたコミュニティの一員として、また新しいチャレンジで皆さんに少しでも恩返しができれば幸いです。
ありがとうございました!
今年のJAWS FESTAは名古屋です!詳しい情報はSNSで公開しますのでぜひフォローを!
https://www.facebook.com/JawsFesta/
おわり
熱中小学校 第1期生 学級日誌#2
みなさんこんにちは。
顔抜きジャーナリストの赤塚です。
北海道ではすでに大雪になっているようですが、山形県もアーリーウィンターシーズンに突入し、そろそろ山の標高の高いところが白くなり始めました。
スノーボードのメンテナンスもできたし、シーズンインが待ち遠しいですね。
さて今回は、11/28(土)に行われた熱中小学校の講義のレポートいたします。
10月に入学してから少しづつ顔見知りの方も増えてきたのと、毎回講師の方々と交流できるので通うのが楽しみです。
1時間目 社会 宮原博通教諭 いごごちの良い社会、持続可能な社会について
宮原先生は地域環境デザイン研究の所長をされていて、地域のまちづくりや事業化に関するトータルプロデュースなどを幅広く手がけられている中から、瀬戸内国際芸術祭で知られる、香川県の直島で1987年から行われた「直島まちづくり計画」のプロデュースに至る経緯や、これからの地域づくりに関するヒントまで、幅広く講義を行ってくださいました。
アートと結びついたまちづくりに込められた思い
子供達にアーティストの背中を見せる(一生懸命な背中を見せるのがとっておきの教育)
みんながアーティストを支える(子供達に優しい気持ちが育つ)
一般の家ものれんをかけて、生活の中に楽しみを作った(大人が暮らしを大事にしている姿を見せる)
※ 大人が暮らしを大事にしなければみんな外に出て行ってしまう参加したくなる活動内容・訴求力(インパクト)
パブリシティがあること、著名人よりも一流人(地元の漁師やおばあちゃんの料理のほうがさらに良い)
SNSなどがなかった当時、イッセイミヤケ氏によるファッションショーや 勅使河原蒼風氏による竹のインスタレーションを行い、世界のアーティストが島で創作活動を行いたくなる仕掛けを作った
人の出番作りと地域づくりとの関係
暮らしにおける真の豊かさー>心身の健康
心身の健康づくりを効果的にするー>人の出番作り(リーダーを作るのではなく、生まれるベースとなる出番を作る)
人の出番作りの対象として考えることー>趣味の展開、生活活動、コミュニティ活動
動機付けには、面白そう・興味深い・共鳴共感などが必要
時代の変化に沿った誇りの共有、現代の結(ゆい)の形成・出番があること
外から若者を呼び込む場合、雇用を予め作るのではなく、チャンスを与える
地域のお役に立つようにチャンスをどう活かすかはその人の生き様次第
地域がサポート・応援していく体制が大事
「結」とは農村などの集落で、一人ではできない大きな作業をこなす協力体制のことで、現代ではインターネットを通じてソフトウェアを共同で制作するオープンソースのつながりのようなものだと感じました。
地元の商店街の活用についての質問
地域の人の力だけでなく、外部の人が参加できる「市」などが立つといいのかもしれない
アートと結びつかせるため、自然からの学びを表現できるアーティストやデザイナーの協力も必要
などなど、ここでは書ききれないほどのたくさんのことを教えていただきました。
興味のある方はぜひオープンスクールにお越しください。
2時間目 道徳 若杉浩一教諭 地域とデザイン、そして企業
個人的には今年一番の神プレゼンでした!今回来てとてもラッキーというか、このプレゼンに呼ばれた気がしますw
大手スチール家具メーカーに入社されながら、個人では各地方で杉を使ったデザインを通じたまち・こと・モノづくりをボランティアで行うようになったいきさつやチャレンジについて、強烈なパッションでお話してくださいました。
ちなみに、この写真にある杉を使った教室や我々が座っている椅子も、若杉先生が関わって用意されたものだそうです。
儲けりゃ何してもいいのか!!!
もちろん法に触れるとかではなく、デザイナーの理念に基づいて社会に役立つ仕事をしているのかという意味です。
本来デザインは社会の資本なのに、なぜ企業だけが握っているのか
会社のデザインだけでは情熱で心が震えない(心がざわざわする) ことへの疑問
欧米には正しいデザインを活用する社会の基盤ができているが、日本では企業が商材を売るための手段として活用される。
企業活動ではリーチできない課題や、既存の評価尺度がない(マイナスの評価すらある)課題には、個人で先にリスクを背負ってチャレンジする。
仲間が減るのは本物を探すプロセス
身銭を切ってでもやりたい人が本物で、お金が先に来ると正しい判断を鈍らせる
アフターファイブに社員が集まってくるー>オフィスではなく社会に出てデザインをするので楽しい
地域の人に心から「ありがとう」と言われる、心が震えるデザインワーク企業とプライベートでの活動の二つの視点があるから物事が正しく見える(ズレがわかる)
利益がなければ企業は存続できませんし、理念がなければ社会に役立つデザインは生まれないのだと思います。
企業とスギダラ(日本全国スギダラケクラブ)の関係
日向市のまちづくりのお話の中で、駅の建築に杉を使うためにJRを説得した苦労話から、駅の周りに人が集まり、郊外からお店が戻り、ニュースが生まれ、結果として収益が上がったこと。
はじめは杉材の導入に強く反対していたJRも、地域の方々から家族とまで呼ばれるほど企業と社会が一体になったこと。
規格が揃いにくい上にひび割れの可能性のある杉材は企業から見ればクレームの塊でも、地域の愛着があれば大切に使ってもらえるし、杉材の特急電車への活用から「ななつ星」へと繋がった。
スギダラに共感した地域の担当の方の協力で、空港内の手荷物検査場など、通常ではあり得ない導入が行われた、地元の素材を使ったビッグファニチャー の事例。
無印良品 有楽町店での杉の活用では、同社の方針が土着化(地域のいいものを世界に売っていく)にまで舵を切ったこと。
などなど、企業が価値に気づくと、経済の実体がドラスティックに動いていくと話されていました。
質疑応答では、強烈なパッションに感化された参加者の方々からたくさんの感想が述べられていました。
3時間目 共生 原田英男教諭 牛は人と自然の「仲人」
原田先生はつい最近まで農林水産の役人として活躍され、TPPの交渉などを現場で担当されていた立場から、これからの農業についてお話してくださいました。
まず兵庫県豊岡市でのコウノトリ再生プロジェクトのお話の中で、かつては役牛として働いていた牛が機械に変わり、堆肥が化学肥料に変わっていく中で環境に住む生物の役割の変化と共に多様性が失われ、あっと言う間に絶滅したことをご説明されました。
そういえば子供の頃田んぼにいた生物のかなりの種類が、今では全く見なくなったのは、単なるノスタルジーで片付けられるものではない気がします。
化学肥料や効率化自体は悪ではありませんが、近代農業化が抱えるマンモスの牙(定向進化)の課題として、量の拡大がもたらす価値の低下や、投資などインプットに見合ったアウトプットのバランスが取りにくいなどの問題も出てきたので、天然記念物のコウノトリと共生できる地域を取り戻すことをバロメーターとした改善がなされているのだと思います。
むかしむかし、牛は「共生」の仲人だった
草だけを舌で絡め取って食べる牛と、前歯で根っこごと食べてしまう馬やヤギでは、環境へのインパクトが違うそうで、日本では昔から 夏山冬里(夏は深い山、冬は里の小屋で飼う)と呼ばれる飼育が行われてきたとのこと。
隠岐の島や熊本県の草千里の草原も、牛を計画的に放牧して景観を維持していると説明されていました。
放牧で蘇る里、作り出す農村景観
牛の放牧エリアを簡易に設定可能なソーラー電気棒柵を使った、レンタルカウの利用は、小規模から放牧が可能。
宮崎県小林市の市営牧場では、耕作放棄地化する地域を放牧で再生し、人的コストをなるべくかけずに作り出す農村景観など、もともと地域がもつポテンシャルから新しい地域資源を生み出したお話。
放牧の分野でもITの発達で不便さをカバーし、メリットを上手く引き出せるようになりつつあるそうですが、課題は過去に放牧から近代農法に投資している農家が、また放牧に舵を切るための物理的・心理的なハードルがあるそうです。
農業はハードの大きな投資が必要なので、近代農法への切り替えも相当な決心が必要だったと思われます。
将来的に新しい放牧の選択肢も選べるようにするには、プレ導入のためのレンタルカウなど、お試しのしやすさ・止める際のリスクの低さはマストになるのかなと思いました。
感想
今回は色々な角度から地域・個人・企業の関わりについて考える機会になりました。
特に、2時間目の道徳の時間に若杉先生がお話された「欧米には正しいデザインを活用する社会の基盤ができているが、日本では企業が商材を売るための手段として活用される。」は、そのままITの世界の道徳にも当てはまるような気がしました。
私にとっては気持ちのザワザワを追求するためにITのコミュニティがあるのかもしれませんし、多様な考えを持った人たちを一つにするのではなく補完しあう関係をつくり、企業や一部の人の出番の独占ではなく、できるだけたくさんの方と共有し、サポートするのがコミュニティ運営者の役目の一つなのかもしれないと思いました。
ではまた!
SORACOM-UG Yamagata、発足しちゃいました
みなさまこんにちは。
顔抜きジャーナリストの赤塚です。
今回はSORACOM-UG Yamagataのキックオフの様子をレポートします。 soracom-ug-yamagata.doorkeeper.jp
SORACOMで開発を担当されている清水さんが山形にいらっしゃるタイミングでイベント開催のお声がけをいただき、ラッキーにも地元で中の人にいろいろお話を聞けるチャンスをいただけました。
SORACOMはすでにリリース直後からたくさんの方のブログやUstreamなどで情報発信されていますが、山形にいながらこんなイベントができるのは、協力的な地域の方々がいるからこそです。
SORACOMについて
今年(2015年9月30日)にリリースされたばかりの話題のIoTプラットフォームサービスで、「SORACOM Air (ソラコム エアー)」と、「SORACOM Beam(ソラコム ビーム)」の二つからなります。
「SORACOM Air」は、NTTドコモとのMVNOを使ったモバイルデータ通信用のSIMを格安かつ従量課金で提供するサービス、「SORACOM Beam」はデバイスとクラウド側のエンドポイントとの認証や暗号化、プロトコル変換など、リソースが貧弱な末端のデバイスではなくAWS上に実装されたSORACOM上でセキュアなデータ通信を提供するサービスです。
会場は熱中小学校
今回の会場は、熱中小学校の二階にあるソラコムのサテライトオフィスを使わせていただきました。
黒板やロッカーなど小学校の設備がそのまま使われていて、とてもいい雰囲気です。
この地域はブドウなどの農業が盛んなイメージですが、山形大学工学部を中心として、3Dプリンターの市民活用やドローンのベンチャーもあるイノベーティブな環境でもあるのが特徴的ですね。
熱中小学校のレポートはこちら
とりあえずカシュッとw
勉強会といっても第0回目ですので、集まった皆さまと交流するのが第一です。
ということで、一人一人自己紹介をしつつ、乾杯からスタート!
地元の日本酒や今年できたてのワインなど、参加された皆さまの差し入れのおかげで、ステキなビアバッシュになりましたw
ソラコムエンジニアの清水さんからSORACOMの概要についての紹介
Microsoft MVP for Microsoft Azureの山本さんか、SORACOMからMicrosoft Azureに接続する話
株式会社360度の齋藤さんからDroneのデモ
私からSORACOMとRaspberry Pi、AWSなどのお話
などなど、たのしく参加者の皆さまと交流してあっという間に時間が過ぎてしまいました。
今回はスライドが公開用ではないのでご容赦を。
SORACOMナイトは終わらない
感想
今回個人的に収穫だったのは以下です。
山形市内からも車で40分はかかる会場に、平日にもかかわらず遠くは仙台からスピーカーが駆けつけてくれたこと。
参加者の方々にSORACOMだけでなくクラウドにも興味を持ってもらえたこと。
学生が興味を持って参加してくれたこと。
楽しい機会をくださったソラコムの玉川さん・清水さん、快くご協力してくださった山形大学の田中先生、360度の齋藤さんをはじめとするみなさま、ありがとうございました!
SORACOM勉強会の楽しさは、SORACOMをハブにして色々なジャンルの人たちとフラットに交流できることと、地方でもコミュニティを通じて一企業では得られないような最新の情報が手に入ることではないでしょうか。
つぎはぜひワークショップをやってみたいですね。
ということで、イベントにご興味のある方はぜひ以下からご登録ください。
SORACOM-UG Yamagata | Doorkeeper
ではまた!
リモートワーク漫談という新しい境地 re:Work meetup Yamagata 実施レポート
こんにちは、顔ぬきジャーナリストの赤塚です。
最近は海外にご出張中の方からも顔ぬきのメンションをいただき、大変充実した顔ぬきライフを送らせていただいています。
みなさまも発見次第私にメンション下さいますようお願い申し上げます。
さて、先日山形県にある東北芸術工科大学で、リモートワークなどのワークスタイルを考えるイベント、「re:Work meetup Yamagata」を開催させていただきました。
テーマは ”クリエイティブな仕事のために「はたらく」を自分らしくデザインし直そう” で、内容は県内外で様々な働き方をされている方々に体験談をお話しいただきながら、楽しくフラットに交流する、まさにMeetupです。
東北芸術工科大学の松村教授がテレワーク月間の実行委員長をされている関係で、大学と共催してキャンパスの講義室で開催させていただき、週末にもかかわらず、様々な地域から30名近い方にご参加頂きました。
松村教授の挨拶からスタート
松村先生・池田先生・阪野先生をはじめ、たくさんの学生にも協力いただいたお陰で、私一人ではできない素敵な内容になりました。
本当にありがとうございました!
なお、このイベントは総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、学識者、民間事業者等による構成の主唱により行われるテレワーク普及推進施策「テレワーク月間」の中の市民フォーラムとしての位置付けでもあります。
テレワーク月間:http://teleworkgekkan.org/
テレワーク月間には全国でいろいろなイベントが行われているようなので、ご興味のある方はぜひ参加されることをお勧めいたします。
テレワーク月間のお知らせ blog.tuad.ac.jp
本編
オープニングトーク
www.slideshare.net
通常はKeynoteとして公演があるのがセオリーなのですが、今回はデジタルキューブ代表の小賀さんとの漫談形式のセッションを行いました。
実は以前小賀さんが別のイベントでお話しされていたワークスタイルのプレゼンが素晴らしくて、ぜひ参加者の方々に聞いていただきたいとお願いしたところ、「いいけど、漫談の方がぜったい面白い」との強引かつ斬新なアイデアで、神戸と山形で共同の資料作成を進めることになりました。
真剣なディスカッションは深夜に及ぶ
結果、私の手探りでのセッションは40点ぐらいの出来でしたが、神戸で会社を経営している小賀さんと、山形でクラウド専業SIerの社員としてリモートで働く私の二つの観点から、リモートワークやIターンについてぶっちゃけ正直にお話しさせていただきました。
漫談自体は皆さんに楽しめたと寛大な感想をいただけたので、機会があれば調子に乗ってまたやってみたいとおもいますw 参加者の方々には「これなら自分にもできる」と感じていただけていたら嬉しいです。
炸裂する組長の超絶プレゼンテーション
最終的には小賀さんに質問が集中して大変なことになっていましたw
自営業SIerの意外とホワイトな生活(仮)
スライドはこちら:re:Work meetup Yamagata
大手SIerを経て地元山形で自営業をされている武田ソフトの武田さんは、個人事業主でSIerをされている立場から、システム開発の膨大なタスクの中で自分が集中すべきところや自動化するところ、お客様と責任をシェアするところの分類や考え方など、普通はぜったい教えてもらえないような貴重なお話しを聞かせてくださいました。
まぁ聞いても真似できないですけどねw
武田さんは私がIターンして初めて地元の勉強会に参加した時からお世話になっていて、学校でプログラミングの講師をされるほど地域からの信頼が厚い方です。
同大学のOBが運営するビジネスを支援している話
リモートでチームが機能するのがむずかしいのははぜか?
www.slideshare.net
岩手から来てくださったチイキット代表の伊藤さんによるクラウドソーシングについてのお話しは、ご自身の経験をもとにコミュニケーションやプロジェクトでの苦労話や学びについてお話ししてくださいました。
伊藤さんは元大手SIerを経て岩手県でお仕事をしながら、岩手県でクラウドソーシングを活用して仕事を発注するワークショップを開催するなど活発に活躍中で、「地域を元気にするランサー賞」のランサーズオブザイヤーも受賞されています。 具体的な内容のお話しで、会場からもたくさん質問を受けていらっしゃいました。
すごい活躍w
代打(赤塚、小賀さん)
都内から参加される予定だったワグデザイン代表の相枝さんのピンチヒッターとして私と小賀さんが登壇し、私からは英語を学ぶ楽しさや海外のスタッフと連携してビジネスをされているワグさんのご紹介、小賀さんからはラスベガスで行われたAWS最大のイベントでのお話しをしていただきました。
日本・フィリピン・スペインでリモートワークをされているSkype英会話、「REVIVE:)」の紹介
Survival Englishでラスベガスに突撃したはなし
パネルディスカッション
松村教授をモデーレーターにお迎えし、5人のパネラーで行いました。
素晴らしいスピーカーの皆様のお陰で会場の雰囲気もだいぶ暖まり、質問が止まらないほどのディスカッションができました。
話す人・聴く人が分かれてしまうよりも、みんなが先生でみんなが生徒のフラットな雰囲気で進められてとても楽しかったです。
懇親会
懇親会はキャッシュオンデリバリー形式で、ラフな雰囲気での開催です。
土曜日にもかかららず19人もの方にご参加頂き、楽しく密度の濃い交流をさせていただきました。
キャッシュオン形式だと途中参加・退場もしやすく、お忙しい方も気兼ねなく参加できるのがとてもいいですね。
熱心に乾杯の練習中
感想
今回のテレワーク月間を目指して6月にプレイベントを開催し、今回が本イベントの位置付けでした。
私自身が地方に住みながら都内や様々な拠点とリモートワークをする中で、なんとなく感じることを多少言語化できてきたのが良かったです。
前回の様子
山形の蔵でリモートワークビアバッシュをやってみたレポート - AKATSUKA x HANEMAN TECH
また、たくさんの方にお力添えいただいたおかげで、個人的にもすごく楽しいイベントになりました。
今回奇跡的に集まっていただけたスピーカーの皆様に刺激を受けた方も多かったようで、ぜひ山形県内で楽しく学べるイベントが沢山開催されるようになるといいなと思います。
コワーキングスペースにサテライト会場も
私個人としては、リモートワーク自体には「これをやれば成功する」ような型はないと思いますし、のんびり田舎暮らしを楽しむアーリーリタイアとも違うのではと思います。
むしろ今ある環境の中でより良いアウトプットを出すために、懸命に働き方をクリエイティブに考える本質的な部分を、どう自分なりに適用するかが大事なのではないでしょうか。
最後に、今回は小賀さんとのコラボレーションが最高に面白く、リモートワーカーらしい新しいプレゼンの形がチラッと見えた気がしました。
夜中などお互いの空いた時間にチャットでディスカッションしながら、セッションの項目を洗い出し、GoogleDocsやスライドを使って資料を作ったのがとても楽しかったです。
漫談はもう少し修行が必要だと思いますので、機会があればプレゼン行脚したいですね。
朝から生産性について熱心に議論する二人
ではまた!
熱中小学校 第1期生 学級日誌#1
最近人生二度目の小学校「熱中小学校」に入学しました。
できるだけたくさんの方に興味を持っていただけるように、参加の記録を書いておこうと思います。
熱中小学校:http://www.necchu-shogakkou.com/
「熱中小学校」とは、山形県の高畠町にある時沢小学校(2010年3月廃校)を活用した地方創生プロジェクトで、「もう一度7才の目で世界を」をスローガンに、大人が学ぶ学校として2015年10月に開校したものです。
参加者は第1期生85名で、北海道から愛知県と色々な地域から参加、年齢層は19歳から77歳まで、この小学校の卒業生や元教諭の方まで参加されています。
紹介ムービー
素晴らしいのでぜひご覧いただきたいです。 www.youtube.com
「熱中小学校」としての主な目的は以下の3つで、個人的には山形県にいながらにして、たくさんの方々と交流できる点に魅力を感じて即申込みしました。
もともと小学校は地域の中心にあって、廃校になると大きな影響があります。思い入れのこもった建物の再興は学習以上の意味があるのかもしれません。
学習内容は、国語・算数・理科・社会・図工・道徳・家庭などなど。
小学校の教科書とは違う最新の情報が満載です。
基本的な計画はありますが、これからさらにイベントが追加される予定で、どんな内容になるのかとても楽しみです。
熱中小学校 第一期 講義日程:http://www.necchu-shogakkou.com/#!about4/chr3
講師陣は経営者や大学の研究者の方々で、スペースマーケット CEOの重松校長、ソラコム代表玉川教頭をはじめとした約40名もの錚々たる講師陣が、それぞれの得意分野についてボランティアで講義を行います。
教諭一覧:http://www.necchu-shogakkou.com/#!teachers/cdf0
真夏のオープンスクール
2015年8月1日~2日に開催されたサマーオープンスクールでは、真夏の暑いなか耕作放棄地となったぶどう畑を再生する作業や、体育館での特別講義が行われました。
ぶどう畑の再生プロジェクトでは、5年ぐらいかけて作業を進め、収穫したブドウを地元の高畠ワイナリーで醸造する計画です。
講師も生徒も汗だくでしたが、とても楽しいサマースクールでした。
高畠はぶどうの産地で地元産のワインがとても美味しいのですが、寒暖の差が大きく、冬は家が埋まるほど雪が降り、夏はとても暑いです。ただ都心と違って朝晩は涼しく、冬の雪景色は文字通り絶景です。
この時点での参加者は60名で、内訳は男性40名・女性20名。今後さらに拡大できるように対応中と説明されていました。 1階には5社のシェアオフィスがあり、 リモートワークのテスト実施の拠点としてもビジネスできそうな感じです。
- サマーオープンスクールの様子
- ドローンのデモ飛行
【熱中小学校オープンキャンパス】 ドローンのデモ飛行の様子 - YouTube
入学式
2015年10月3日、とうとう人生二度目の小学校へ入学です。
入学式前にまずは椅子作り!
地元の金山町森林組合さんの協力で、なんと樹齢200年を超える金山杉を使って授業に使う椅子を組み立てました。
てっきり椅子はいただけるものと思っていたのですが、そんなことないですよねw
この椅子は次の生徒の方々へと大切に受け継がれていきます。
まじで入学式
教頭先生とw
アフターパーティー!
各地の美女シリーズ
そして授業開始
一回目の授業は参加できなかったのですが、ネットラーニングのシステムで後日閲覧できます。
県外の方もネットラーニングのおかげで、オンラインで授業に参加ができるのはとても便利ですよね。
二回目の授業は2015年10月24日に開催
一時間目:国語
先生は 浮川 和宣 教諭(MetaMoJi株式会社:ジャストシステム創始者)です。
日本語の文字コードを、日本人が使いやすいような順序で候補を表示したり、一つの漢字を変換する「単漢字変換」から単語での変換、文節への変換までの苦労話など、日本人の我々には欠かせない、コンピューターで使う文字について分かりやすく解説してくださいました。
二時間目:図工
前田 一樹 教諭(富山大学 芸術文化学部 名誉教授)による「生活のデザイン 紙」についての授業でした。
- 優れたデザインを生み出すには、物事を意識して見てよく考える「思索生知」が重要なこと
- モノをどう扱うかを感覚的に知る手がかりになるアフォーダンスについて
- 一流のモノやことに触れる経験が蓄積されて、分別がつくようになること
- 地方が有する伝統文化こそ日本のアイデンティティーで、伝統を守るだけでなく革新の積み重ねで伝承していくこと(守る姿勢に入ると先細りになる)
- モノだけでなくコトをデザインするはなし
などなど、デザイン以外の分野でも参考になるお話しを、実例を交えて詳しくお話ししてくださいました。
三時間目:生活
金川 裕一 教諭(キューアンドエー株式会社 代表取締役)
社内ベンチャーから200億円企業へ「失敗から学んだ生きる秘訣」
ジャパネットたかたのPCセットアップサポートや、キューサイややずやのテレマーケティングなど幅広く手がける同社について、横河電機での社内ベンチャー立ち上げから現在までのお話しを通じて学んだことをお話ししてくださいました。
- 経営者として交際費を使う:人を見極める目を養う
- ある企業の経営破綻の際に、35歳以上で子持ちの社員を対象に募集をかけ、時間をかけて一人一人と面接をして採用を行ったこと
- 全ては自分次第、他責ではなく自責、自分の心を穏やかにコントロールする
など、骨太な内容で今後の糧になる内容ばかりでした。
まとめ
それぞれとても楽しい内容で、80分の授業があっという間に過ぎてしまいました。
見学も自由にできますので、興味がある方は気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ではまた!
赤塚農園の農事日誌#1
ついに畑を借りました。
東北に来て、何か都内ではできないことをしたいと漠然と考えていたところ、仙台高等専門学校でITを活用したスマート市民農園のモニター利用の募集があり、即申込みしてしまいました。
自分の体を作る作物を自分の手で作れる場所があるって素晴らしいです。
都内でできなかったことって意外と多くて、例えば自宅でコーヒー焙煎(煙がすごい)、羊などでっかいペットを飼う、ドローンを気まぐれに飛ばす(広い田んぼで)、庶民が車を何台も持つ(3台ぐらい当たり前。軽トラだけど。)、DIYしまくるなどなど、望めば工夫次第でわりと色んなことが可能です。
スマート市民農園とは、世代を超えて農業を楽しむ人たちの情報共有や遠隔地から畑の状況をモニタリングできるようITでサポートする仕組みを提供するもので、まずは農地やWebシステム、センサーデバイスのモニター利用者を限定的に募集していたものです。
畑は家の周りにもたくさんあるのですが、今回特に自分をモチベートするきっかけは以下だったと思います。
以前から興味があった農業ITについて実際にフィールドに出て、何が本当に必要なのかを確かめたい。
仙台高専の農園はうちからメチャ遠いので、なにかしらITの力を借りないと困ることになる。
また、ある知り合いが以前「農業はシーズンがあるので、一生に学べる機会はとても少ない。だから今やるしかない!」と話していたのが印象的で、確かに一度先延ばしにしたらまた来年までチャンスは来ないし、そもそも次にチャンスが来るなんて保証はどこにもないんですよね。
ということで赤塚農園スタート
もともと田舎育ちで、トラクターやコンバインにも乗ったことがありますし、祖母の野良仕事のじゃま手伝いをして育ったのでなんとなくできるつもりでいましたが、いざ真っさらな畑を目の前にすると何をしていいのか全くわかりませんでした。。
スーパー師匠の女川さん
スマート市民農園プロジェクトにはアグリフューチャーの女川さんもご協力されていて、畑や設備の準備から我々利用者のサポートまでされています。
実は女川さんには以前、2014年9月に仙台で行ったJAWS FESTA 2014で「農業とIT」についてお話しいただき、大変お世話になりました。
農業×ITに興味のある方はぜひASCII.jpさんの記事をごらんください。
そして師匠からご指導
明日のためにその1、肥料をまくべし
諸々の肥料を撒いていきます。土壌の要素としてはチッソ・リンサン・カリが三大要素としてあって、それぞれ葉っぱを作るものや実を作るもので、必要なバランスがことなるとのこと。
土壌検査によって必要な要素の割合を計算して、農地に必要な分量の肥料を追加していくそうです。
ばーちゃんそんなことしてたかな。。
ちなみに、水田の場合は水が周辺の山や大気中のチッソなどを運んでくるため、何十年と連作しても大丈夫とのこと。ふーむ。
明日のためにその2、耕すべし
鍬で耕すのかなと思いきや、いきなりのマシン投入です。
これは楽ですね!
そして一往復したところでトラクター投入!
さっきのはなんだったのかと思うほどあっという間に耕し完了です。
ただこのトラクターが思ったよりも複雑で、アクセルレバーやスピードギア、耕し用のロータリーのギアやクラッチ、ブレーキペダルなど、全力でアナログな男らしい作りになっています。
子供のころにお手伝いで乗った感覚とは全く違っておっかなびっくりで、わずか10mほどの道のりをなんとか走破しました。。
明日のためにその3、苗を植えるべし
師匠が準備してくれていた苗をポスポスと植えていきます。
植えたのは、水菜とサニーレタスとザーサイ。
ザーサイって植えるんだ!などと普通に感心して家族に話したところ、一番欲しかったらしく、量が少ないとクレームを受けました。。
なお、参加する前に、畝(うね)ってどうするのかなーと心配していたのですが、今回は不要とのこと。
明日のためにその4、種を蒔くべし
次の農機具の投入です。植えたのはホウレンソウ。
こちらは種を蒔くための播種機(はしゅき)と呼ばれるマシンで、校庭に白線を引くヤツとやや似た形をしています。
石灰の代わりに種をザーッといれて、畑の上をコロコロ進むといい感じに種を植えて土をかぶせてくれます。
明日のためにその5、水をやるべし
最後に水をしっかりあげて完了です。
どのくらい撒くかというと、土が水でヒタヒタになる感じまでしっかり撒きます。
途中で土を削って見せていただいたところ、表面にしか水分がなくて中の方はカラカラでした。
水って大事!
まとめ
まずはITというよりもちゃんと作物を作るところからですね。
野外でセンサーを使うとなると、東北では寒すぎたり、結露で壊れたり電源供給の問題もあったりしますので、その辺も想像しながらボチボチやっていきたいと思います。
ではまた。
東北のイベントが熱くなってきたよ!東北IT物産展2015 in 青森 実施レポート
みなさんこんにちは、スタンディングデスクをDIYしてみた顔抜きジャーナリストの赤塚です。
バランスボールは個人的にいまいち馴染めなかったのですが、スタンディングデスクは集中できるし、週に2日は家から出ないダメリモートワーカーの私にとって、立って仕事するだけでトレーニングできるので良さそうです。
親父のモニター、ニトリの本棚、転がっていたコンパネ、ガラクタ入れにあったヒートシンクでバッチリですが、さすがにこの辛うじて液晶なだけのモニターはGmailの既読・未読が判別しずらいのでリプレースが必要そうです。あと、凍てつく東北の冬には着る寝袋が必要ですね。
さて今回は、2015年8月29日に開催された青森のITイベント「東北IT物産展2015 in 青森」をレポートいたします。
ITの勉強会を年に90回もやってしまう青森のパワーの原動力はなんなのか!さっそく出来立てのスタンディングデスクから振り返ってみたいと思います!
公式サイトはこちら:東北IT物産展
まず「東北IT物産展」とは、昨年AWSクラウドのユーザーコミュニティ「JAWS-UG」が開催した「JAWS Festa Tohoku 2014」のテーマだった「東北IT物産展」が、東北オリジナルのイベントとして今年スピンアウトしたもので、青森県のコミュニティからの立候補で開催がきまりました。
内容は東北の素晴らしいコミュニティや企業が一度に集まるお祭りで、1日に約15もの公演やワークショップ、パネルディスカッションなどのセッションが同時並行で行われる、文字どおりITの物産展です。
昨年のイベント jft2014.jaws-ug.jp
実行委員長の立花さんは、JAWS-UGの青森支部の他、地域のITイベントやセミナーを数多く実施されていて、地元の信頼の厚い経営者の一人です。本当です、うそではありません。
お礼
私も実行委員の一人として参加させていただき、東北としては異例の100名もの方々と密度の濃い1日が過ごせて、大変貴重な経験をさせていただきました。
また、多くのスポンサー企業からのご理解のおかげで、仙台 青森間の無料バスの提供など、様々なフォローがでました。 イベントの趣旨にご賛同いただいたたくさんの企業の皆様、ありがとうございました!
スポンサーはこちら:http://tohoku.it-bussanten.website/sponsor/
そして何と言っても東北の自治体やNPOの方々から多くのご後援を通じて、コミュニティだけではリーチできなかった方々とも交流ができました。
コミュニティイベントにこれほどのご理解を頂き始めたのは、我々にとって一歩前進になったと思います。
手作りのイベント
ホームページやスタッフTシャツ、フライヤーまで有志で作成
前夜祭
ついたらラストオーダー過ぎてたw
各地から集結
仙台から無料往復バス!
秋田から学生チームを引き連れる武田さん
盛りだくさんのセッション
AWSクラウド、WordPress、Webデザイン、クラウドソーシング、クラウドファンディング、学生セッション、ブートキャンプなどなど盛りだくさんの中から、私が担当したり興味深かったものをご紹介します。
五十嵐さんの「WordPress 初心者からの脱出」資料
www.slideshare.net「はじめてのRaspberry piハンズオン」
トライポッドワークス菊池さん・阿部さん
サーバーワークス 赤塚
小型のコンピュータを使った電子工作やIoTを体験するワークショップです。 いつもは仙台で興味のある方が集まって勉強会をしている企画を青森で出張開催しました。
セッション資料
メディア掲載
青森でITの危機管理術学ぶ/Web東奥・ニュース
「kintoneハンズオンで新しいシステム開発を体験!」
アールスリーインスティテュート金春さん
サイボウズ社が提供している、ノンプログラミングで業務システムがハイスピードに構築できる話題のサービスを体験するワークショップです。
初めて参加してとても便利なのが実感できました。
運営と登壇の関係で2/3ぐらいしか参加できなかったのですが、ぜひ山形の方にも使って欲しいので勉強会やりたいですね。
登壇した金春さんから、Kintoneをさらに便利に使うためのサービス、「gusuku」のリリース発表も行われていました。
セッション資料
www.slideshare.net
パネルディスカッション「東北のコミュニティ大集合-地方におけるコミュニティ運営とは-」
モデレーターはいい経験になったし、またやってみたいですねー。
Uターンしてきた方がコミュニティを通じて地元とのつながりをつくり、ビジネスにつなげ、さらに地域に貢献するサイクルを作れるようになってきているのは印象的でした。
地域に無いスキルや経験を強みにして、新天地で活躍する道もあるかもしれません。
「データ消失事故の教訓とその後の取り組み」
ファーストサーバー株式会社村竹さん
私が担当していたセッションと同じ時間の開催だったので見れませんでしが、懇親会でたくさんお話を聞かせていただけました。 自社の体験と真正面から向き合って、我々に学びを共有してくださる姿勢が本当に素晴らしかったです。 ありがとうございました!
デーリー東北新聞社 ONLINE SERVICE:東北IT物産展 IT事故防止策など考える/青森市
「ランチタイムセッション」
cloudpack 古渡さん
www.slideshare.net
AMIMOTO AMIからは小賀さんのスライド
www.slideshare.net「懇親会&LT」
今回も盛り上がりました!チャペル会場でのLTは初めてでしたw
アールスリーインスティテュート 金春さんから新サービス「gusuku」リリース!
デジタルキューブ 小賀さん 今日2回目
www.slideshare.net
2次回
青森の夜は終わらない
翌日
セキュリティについて語らう仕事熱心な方達
感想
実行委員長の立花さんと青森メンバーを中心とした運営チームが協力して、広い広い東北の有志が一体になって一つのイベントができました。
企画や運営への参加を通じて、仲間を集めて一人ではできないことを実施する能力を身につけられるチャンスになったと思いますし、ベンチャーマインドに通じるマインドセットの重要な要素を手にいれる体験ができたのではないでしょうか。
地域に存在しないことでも、コミュニティやインターネットを使って仲間を募って、自分で考え、前向きに行動できる能力をもった人が増えれば、東北はもっと楽しくて住みやすくなるのではと思います。
さいごに、東北のコミュニティ一つ一つは小さいかもしれませんが、密度の濃い交流からビジネスや個人のチャンスと、一人では到達できないような学びや出会いができるようになってきました。
次回は秋田県開催とのこと、みなさまぜひ一緒に開催しましょう!
そして9/5のre:Moteでもお会いしましょう!
JAWS re:Mote 仙台会場 - JAWS-UG TOHOKU | Doorkeeper
ではまた!